「みんなー!白黒つけてる?パンダです!」
で、お馴染みのミスパンダ。
主人公・川田レンが森島直輝の『直輝がけ』で催眠状態となって目覚める、彼女の中に隠されたもう一つの人格です。
ミスパンダの異常なまでに高い身体能力をもってして世の中のグレーな部分を暴き、それをパンダチャンネルで白黒つけるという物語は、痛快アクションミステリードラマとしては最高ですよね。
これまでにも、ミスパンダと飼育員さんの最凶バディによって、様々なグレーな事件を明るみに出し解決に導いてきました。
ミスパンダが発信する『パンダチャンネル』は神宮前交差点の大画面をジャックし、街行く人々の足を止めるほど人気の高い動画配信となっています。
ですので、かなりの人がチャンネル登録をし、ミスパンダの活躍に注目して見守りつつ、且つ、配信を楽しみにしていることが伺いしれます。
そんな『白でも黒でもない世界で、パンダは笑う。』は、ドラマの中で急展開を繰り広げています。
第6話。
ドラマとしてはちょうど折返し地点という早い段階で、川田レンの中に封印した本来の人格・川田リコが目を覚ましました。
もうちょっと先の話だと思っていたリコの目覚めがこんなにも早くに描かれたとなると・・・、今後の展開からも目が離せません。
今回は、押し返し地点の現在に疑問に思ったことをまとめました。
ミスパンダの身体能力についてです。
白でも黒でもない世界で、パンダは笑う。ミスパンダの身体能力
森島直輝の催眠術でミスパンダとなった川田レンですが、その身体能力は驚くほど高く身軽です。
戦闘シーンの回し蹴り、飛び蹴り、パンチ・キック、バク転と、軽やかな身のこなしが何ともお見事ですよね。
走っている姿は女の子女の子しておらず、完全にアスリートというか、ロックオンした獲物を逃すまいと追いかけるチーターの様です。
実際に偽パンダを追いかける姿が正にそれでした。
ミスパンダは、パンダの可愛らしい姿とは程遠い本格的な走りを見せてくれました。
受け身も素晴らしいですよね。
相手の蹴りをひらりとかわし、受けも鮮やかです。
地味で目立たない女の子の能力をここまでアップさせることができるなんて、催眠術ってすごい!
白でも黒でもない世界で、パンダは笑う。実際に催眠術で身体能力は上がるのか
ドラマの公式サイトに紹介されている川田レンとは。
かつては“天才美少女騎士”と騒がれてが、10年前のある事件をきっかけにネガティブで弱気な性格に。
と、あります。
10年前のある事件とは、キャンプ場でのバンガロー放火事件のことです。
母・麻衣子に愛されていなかったリコは、母親の愛情求めて事件後すぐに『川田レン』として記憶を塗り替えていたのです。
つまり直近の10年間はレンとして、根暗で内気な性格となり目立つことをせず、スポーツに打ち込んで青春を謳歌した!なんてことはないと言うことです。
姉・リコを炎の中に残し、「自分だけが生き残って・・・私だけが幸せになんてなれない」と思い込んでいる様子からも、それは垣間見えるのです。
と、ここで疑問に思ったことがあります。
10年もの間、運動を全くしてこなかった女の子に催眠術をかけて、果たしてあれだけハードな動きが急にできるものでしょうか。ということです。
現存する川田レンは、本当はリコなわけですから、積極的な囲碁が打てなくなって当然です。
だって、レンじゃないんだから。
そこは理解できるのですが、じゃあ10年前までのリコは、メッチャ運動に長けていたのでしょうか。
例えば、幼い頃から空手なりボクシングなり太極拳なりを習っていたと仮定するなら、もしかしたら催眠術で身体能力が上がることも、なくはないかな?とは思いました。
しかしリコの脳裏に蘇る記憶の映像は、母・麻衣子から檻に押し込められている姿です。
セーラー服に身を包んだ中学生の頃は、友人と木登りをする活発な女の子の姿を表現していましたが、それ以上のものはなかったのではないでしょうか。
あれだけリコを嫌っているあの母親が、リコのために武術を習わせていたとは到底考えられませんしね。
となると川田リコとは、ちょっとした運動好きな活発な女の子だった程度だと思われます。
また、父親が描かれていないことからも、リコに武術を習わせていたというのは無理がありそうです。
父親がいないとなると、母・麻衣子の稼ぎだけで生活をしていかなければならないからです。
リコは普通以下の扱いを強いられていたことからも、武術を習っていなかったことは明らかです。
だとしたら、全く別人格のミスパンダを生み出し、世の中のグレーな事件に白黒つけて大暴れさせることができる『催眠術』って、やっぱりすごいですよね!!?
白でも黒でもない世界で、パンダは笑う。現実の世界での催眠術の効力とは
それでは実際に催眠術をかけると、人の能力はどれくらい上がるものなのでしょうか。
実は同じ催眠術を用いたとしても、人によっては能力が高くなったり低くなったりするのが現状です。
割合としては80%程の人は能力が上がる傾向にありますが、20%の人は何も変わらなかったり、逆に能力がダウンしたりする場合もあるのです。
人の中にある『意識・無意識』がよく氷山で例えられますよね。
海面からぽっかり浮かんで見えるのが意識の部分で3~5%、見えないのが無意識の部分で95%を占めているといわれています。
この『95%の無意識』に催眠術者が優しく語りかけ、手かせ足かせを緩めてあげることが能力アップに繋がっています。
催眠術の番組を見ていると、術をかけるときって催眠術者の口調が優しいですよね。
「握った手がどんどん固くなっていく。ピターッと貼り付いて離れない。じーっと見つめて、じーっと見つめて・・・。私の合図で、手のひらは離れなくなる」
巧みに操る言葉によって催眠状態に誘導
「パチンっ!」
そして暗示をかける
専門家によると、催眠術とは『心理抵抗を取り除く作業』のことだそうです。
本人が知りうる範囲でタガを外してあげれば、どんなことでもできるようになるそうです。
なので、催眠術をかけられる本人が体験したことのないようなことだと、能力アップは不可能だということです。
例えば握力
催眠術をかけていない状態での握力測定が33kgだった人に、身体能力アップの催眠術をかけると34~35kgアップすることがあります。
しかし、10kgも20kgも急激に上がるということはないと、専門家はいいます。
逆に、能力アップの催眠術をかけたにも関わらず、身体能力がダウンするという結果も報告されています。
例えば徒競走
足を早くする催眠術に関しても同じような結果が報告されています。
催眠術にかかった人は、わずかにも早く走れるようになります。
逆に、催眠術をかけても遅くなる人もいるのです。
他にも
・苦い飲み物が甘くなる
・辛い食べ物が美味しく感じる
・言葉が喋られなくなる
・金縛りのように動けなくなる
このような、ヤラセでは出来ないことができるようになるのです。
無意識・潜在意識を知ることが大切です。
しかし、いくら催眠術で心を動かしたとしても、能力のというのは多少くらいしか上げることは出来ません。
白でも黒でもない世界でパンダは笑うの川田レンの秘めた身体能力の謎のまとめ
記憶を塗り替える前のリコが武道の経験者だったとしたら、催眠術によって当時の力を遺憾なく発揮することは可能かと思われます。
でもその場合、10年間鍛えてこなかった筋肉は衰えていますので、ミスパンダという別人格をもってしても・・・あれだけハードな動きが難しいでしょう。
オリンピックを目指して体作りをしていた選手も、たった3日サボっただけで感覚が失われるといいますもんね。
しかし、川田家がシングルマザーだとすると、母・麻衣子の収入は生活費とレンのプロ棋士へと注がれていたはずですので、リコが武術を習っていたとは考えにくいですね。
そして森島直輝の催眠術も、何も語りかけずシロップを回しかけるだけというのが胡散臭いです。
精神医学を学ぶ学生の身分で、黙って相手を見つめてシロップを回しかけるだけで催眠状態に陥れることができるでしょうか。
きっとできないでしょう。
あくまで、フィクションだからこそ為せるわざなのです。
ということで結論としては、『ミスパンダの能力はドラマの中だからできることで、実際にあそこまでの能力アップは見込めない』です。
さて、レンという催眠から目覚めてしまったリコですが『レンのミスパンダ』と『リコのミスパンダ』、ミスパンダの能力に影響はないのでしょうかね。
そして、実はレンがリコだったと知ったら、母・麻衣子はどうなるのでしょうか。
その辺りにも注目して、今後の展開を見守りましょう!