数多くの話題作のドラマに出演された三浦春馬さん。
中でも印象的で忘れられないイチオシの3作品をご紹介いたします。
・わたしを離さないで
・僕のいた時間
多くのドラマが存在する中で、三浦春馬さんが演じる役・出演された作品はどれも素敵な物語ばかりで、何度見ても飽きることがありません。
本当に、本当に良い作品に恵まれていたんだなぁと、つくづく思います。
三浦春馬さんに会いたくて寂しくなったときのために、DVDをそばに置いておいてみてはいかがでしょうか。
再生ボタンひとつで、笑顔の三浦春馬さんが、元気いっぱいに存在していたことの証を映し出してくれますよ。
ラスト♡シンデレラ
このドラマを推す理由は、三浦春馬さんを初めて認識したドラマだからです。
主演の篠原涼子さんをはじめ、物語の脇をかためる主要人物の大塚寧々さん・飯島直子さん・藤木直人さん・ココリコ遠藤章造さんなど、名のしれた俳優陣に囲まれての三浦春馬さん。
しかし決して物怖じしない堂々とした彼のお芝居は、今振り返ってみると・・・真面目だった・真っ直ぐだった・勉強熱心だったと、誰しもが認める三浦春馬さんだったからそこだと思われます。
ラスト♡シンデレラは2013年の春ドラマとして、フジテレビ系の木曜日枠で放送が開始されたドラマでした。
キャッチコピーは『女の本音VS男の本音、ちょっとエッチな大人の恋物語。』です。
初回放送から第7話まで視聴率の数字をさげないという、驚きの現象を叩き出した記録をもつ作品でもあります。
ラスト♡シンデレラのあらすじ
主演を務める篠原涼子さんが演じた遠山桜は、ヘアーサロン『HAPPY-GO-LUCKY』の副店長です。
年齢は39歳で、まもなく40歳を迎えようとしているのにオヤジ化が止まらない独身女性でした。
そこへ現れたひとりの王子様が、三浦春馬さんが演じる佐伯広斗です。
広斗は積極的に迫ってきますが、桜は自分との年齢差が15歳も開きがあることから交際を拒み続けるのですが・・・。
実は広斗の行動には、裏で糸を引く義理の妹・千代子(菜々緒さん)の存在があったのでした。
桜を傷つけるために近づいてきていた広斗だったのですが、桜の真っ直ぐでピュアな心に触れることでどんどん優しい気持ちに包まれて・・・。
桜が勤務する『HAPPY-GO-LUCKY』の店長・立花凛太郎(藤木直人さん)を巻き込んでの、いびつな三角関係・四角関係が、ゆっくりと本物の愛へと形を変えていきます。
ラスト♡シンデレラの三浦春馬のみどころ
ちょっとチャラい感じの三浦春馬さん。
後ろ髪を少し伸ばして、肩にかかるふわふわの茶髪が「今どきの若者~」という雰囲気なのですが、ひとたび自転車にまたがるとプロ選手の表情に早変わり!
BMXは角度のあるジャンプ台で空中へ高く飛び出し、その一瞬で技を繰り出す自転車競技なので真剣そのもの。
軽い気持ちであたっていると大怪我をしてしまいますから、そりゃあ顔つきも変わりますって!
真剣勝負をする本気の眼差しの三浦春馬さんに注目です!
そしてそして!
なんといっても、桜とのラブラブなシーンの三浦春馬さんが超セクシーで印象的です。
三浦春馬さんがとてもきれいな顔をしているので、こんなふうに迫ってきたらドキドキがいっぱいになって、心臓が破裂してしまいそうになりますよね。
優しいキスのあとは、きれいな笑顔がお出迎え。
20代前半という年齢にも関わらず、この、大人顔負けの色っぽいキスシーンにキュンキュンしてしまいます。
恋をしていない人は絶対に恋をしたくなるし、恋をしている人はもっと全力で相手を愛したいと思える、三浦春馬さんの優しい演技力の高さを堪能してください!!
こんなに愛し合っているシーンを丁寧に美しく描いている『ラスト♡シンデレラ』ですが、三浦春馬さんと篠原涼子さんは『アンフェア』というドラマで犯罪者と刑事役で共演しています。
雪平の放つ銃弾に、三浦春馬さんが撃ち抜かれ命を奪われるのですが・・・。
結局この作品でも、桜のピュアな心にハートを撃ち抜かれた三浦春馬さんなのでした。
わたしを離さないで
とても重く暗く、絶対にあってはならないことをテーマにしたドラマでした。
もしこれが、世界のどこかで本当に行われていたとしたら・・・、そう考えただけでもゾッとするような内容になっています。
原作者は長崎県出身で日系イギリス人のカズオ・イシグロさんで、2005年に発表された長編小説です。
日本には2006年4月に翻訳された単行本として店頭に並びました。
2014年には舞台化され、原作を知らなくても何度も足を運びたくなるような素晴らしい世界観に仕上がっていたのだそうです。
そしてその二年後の2016年に、綾瀬はるかさん主演でTBS系の連続ドラマとして『わたしを離さないで』が放送をスタートしました。
リアルタイムで放送を視聴させていただきましたが、テーマが本当に重く『人間ってなに?』『生きるってなに?』と、いのちの重さや尊さを考えさせられる作品です。
わたしを離さないでのあらすじ
三浦春馬さん演じる土井友彦は、保科恭子(綾瀬はるかさん)や酒井美和(水川あさみさん)とともに、『天使』という名の臓器提供者として造られた人間です。
陽光学苑を取り囲んだ外壁の外側は、とても危険で危ないと世界だと刷り込まれた子どもたちが、学苑の中では不自由を感じることなく寮生活を送っています。
しかしこれだけ多くの子どもたちを、一体どこから集め教育を施しているのか・・・そして何のために?
学苑内はとても独特で、異様な空気間が漂っていました。
ある日講堂に集められた子どもたちは、校長先生から「あなたたちは特別な使命を持った天使なのだ」ということだけを聞かされます。
『天使』であることだけしか知らされず、友彦たちは成人して学苑の外側に出ることとなるのですが。
そこで突きつけられたのは、残酷な自分の運命だったのです。
臓器提供者の介護人として働き、その先は自分自身も提供する側へとまわり人生を終えるというものでした。
『天使』とは名ばかりで自分の行く末を知らされ落胆し、生きる夢や希望を失います。
ついに自分のいのちを捧げる瞬間が訪れ生存できる時間のリミットがわかったとき、彼らは何を思い、どのように行動するのか・・・。
決して逃れられない未来に、悲観したり、希望を持って奮闘したり、絶望したり、自分を奮い立たせたり・・・。
わかりたくても決して理解することができない、クローン人間という難しい役どころでしたが、それも見事に演じられています。
わたしを離さないでの三浦春馬のみどころ
『真剣に喜びを探し、真剣に傷ついていく健気な姿にフィーチャーしている作品』
クローン人間という難しい役どころに挑戦している作品です。
自分の宿命を知らされていない時の無垢な心で未来を見つめる前向きな表情と、遠い未来が存在しないことを知った絶望と、そんな中で望む極々当たり前の小さな幸せを掴むために必死に力強く生きる姿を演じ分ける、三浦春馬さんの演技に注目です。
どんなときでも笑顔を絶やさず強い信念を持って行動していた友彦でも、提供が決まり、自分の最期が近づくと、苛立ちや悲しみが渦巻き「生きたい」という欲望によって支配される人間味に溢れた姿は、胸を打ちます。
「サッカー選手になるんだ!」と、嗚咽とも取れる絞り出した叫びが、『生きる』という本当の意味を教えてくれます。
いのちに限りがあるからこそ、懸命に生きようと生き抜いた3人を描いている『わたしを離さないで』。
実際に臓器を提供してもらっていのちを繋いだ人も、臓器提供の経験がない人も、生きていく上で多くのいのちを頂いて今を歩いているということを、決して忘れてはいけないことを気付かされる作品です。
僕のいた時間
この作品はもともと『ラスト♡シンデレラ』に出演していたとき、三浦春馬さん自身が「いのちを題材にしたドラマをやりたい」と、フジテレビのプロデューサーに持ちかけたのがキッカケでした。
だからなのかもしれません。
三浦春馬さんが出演されている作品の中で、この『ぼくのいた時間』だけは特別に感じていました。
突然起きる、自分の体の異変。
病名がわかり、治す方法もなければ進行を止めるすべもないと知ったとき、22歳の青年の中で渦巻く葛藤がなんとも切なく描かれています。
『ラスト♡シンデレラ』の放送終了から半年後の2014年冬ドラマ、水曜日22時代で放送を開始した『ぼくのいた時間』。
突然現れたキラキラ王子様から、どこにでもいそうな就職活動に奮闘する大学生に変身。
しかも劣等感にさいなまれた、ゆくゆくは『死』と向き合うことになる青年。
『ぼくのいた時間』で、いのちの大切さとか儚さを私たちに伝えた三浦春馬さんだからこそ、何があっても、自分で、自分のいのちを、消して欲しくは・・・なかったです・・・。
ぼくのいた時間のあらすじ
ALS。
筋萎縮性側索硬化症という病気は、筋肉がどんどんやせ細っていくことでこれまでひとりで出来ていたことが、少しずつできなくなっていく病気です。
筋肉がやせ細る原因は筋肉の低下ではなく、運動をつかさどっている神経に障害がきされるからです。
人間はすべての行動に対して脳からの命令信号を受けることで、歩いたり、走ったり、泣いたり、笑ったり、喋ったりができているのですが、ALSを発症すると脳からの命令が筋肉へ伝わらなくなり動くことができなくなるのです。
ALSは難病に指定されています。
「なんだろう?」という体の違和感が始まって、「もしかして?」「いや、まさか自分が」という疑惑と不安。
そして、現実を突きつけられた時の恐怖・絶望と、否定したい気持ち・時間が迫ってくる焦りが拓人の心を壊していきます。
でも「自分の人生を、他の誰かが変わってくれることはない」と、病気を受け入れたとき、友人や家族の優しさを知ります。
前向きに生きることで、新しい友人もできて会社でも居場所があって、力いっぱい生きることの大切さを教えてくれます。
独りぼっちで恐怖と対面している拓人を、優しく支え、大きな愛で包み込んでくれる恋人・本郷恵と一緒に『生きる』意味を見出していきます。
ぼくのいた時間の三浦春馬は・・・
徐々に奪われていく『自分』と、自分が『自分』でなくなっていく恐怖に向き合ったとき、三浦春馬さん演じる澤田拓人は自暴自棄になったり絶望したり、愛する人を守るために突き放したり・・・。
イライラした感情をあらわにすることもあるけど、全てが、三浦春馬さんをそのまま映しているように感じます。
いつもニコニコしているけど本当は傷ついていて、その辛さを見せると周りに迷惑になりそうだから、誰にもいわず、自分ひとりで抱え込んで・・・。
泣くときもひとりで。
笑顔の仮面をかぶって、平常心を装って笑って。
『ぼくのいた時間』では、他人に向けた表面上だけの澤田拓人と、裏側の誰にも見せない黒い部分の澤田拓人の両面が見られます。
澤田拓人は、等身大の三浦春馬さんだったのではないでしょうか。
澤田拓人のセリフ、本郷恵のセリフのひとつひとつの全てが、三浦春馬さん自身に繋がっているような作品です。
三浦春馬の出演したおすすめドラマ3選!愛溢れる素敵なストーリーのまとめ
今は、三浦春馬さんが愛おしくてたまらない・・・、笑顔が見たくてたまらない。
愛おしすぎて、寂しさがとまらないんです。
もっとずっと・・・応援していきたかったのに。
もし、三浦春馬さんにも・・・、なんて考えてももう戻ってこないんですよね。
でも、こうして三浦春馬さんは素敵な作品を、たくさん残してくれました。
冒頭で、『三浦春馬さんは、素敵な作品に恵まれた』と言いましたが、そうではなくて、三浦春馬さんが素敵な作品にしてくれていたんだなって、思います。
いつも笑顔でい続けてくれていた三浦春馬さん。
ありがとうございます。
本当に、ありがとう。
三浦春馬さんは、ずっと、わたしたちの心のなかに残る素敵な俳優さんです。