餅が簡単に作れる裏ワザ!ミキサー&電子レンジで手軽にもちもち食感を再現

料理

お正月が近づくある日、悠真は友人から聞いた 「超簡単にお餅が作れる裏ワザ」 を試してみようと思い立った。

キッチンにもち米と水を用意し、さっそくミキサーを取り出す。

天澤和臣
天澤和臣

何してるの?

不意に後ろから声をかけられ、振り向くと和臣が不思議そうに覗き込んでいた。

白石悠真
白石悠真

正月も近づいてきたことだし、お餅を作ってみようと思って。

天澤和臣
天澤和臣

え、今から?

餅つき機なんてあったっけ?

白石悠真
白石悠真

ないよ。

これ、ミキサーとレンジで作れる方法があるんだって。

天澤和臣
天澤和臣

え、そんなのあるの?

和臣が興味を持ったのを見て、悠真はちょっと得意げに続きを説明する。

白石悠真
白石悠真

まず、もち米と水をミキサーに入れて・・・。

天澤和臣
天澤和臣

普通に炊くんじゃないの?

白石悠真
白石悠真

炊かなくていいの。

生のもち米のまま、水と一緒に撹拌するんだってさ。

天澤和臣
天澤和臣

へぇ、なんか不思議だな。

悠真がスイッチを入れると、ミキサーが軽快な音を立ててもち米を砕いていく。

白石悠真
白石悠真

ほら、これをマグカップに入れて、レンジでチンするだけ。

天澤和臣
天澤和臣

え、それだけでお餅になるの?

白石悠真
白石悠真

らしいよ。

3分でできるんだって。

天澤和臣
天澤和臣

3分!?

餅ってそんな簡単な食べ物だったっけ?

和臣は半信半疑のまま、悠真の手元をじっと見つめる。

悠真はマグカップに生地を流し込み、ラップをかけた。

天澤和臣
天澤和臣

・・・ほんとにお餅になるのかな?

白石悠真
白石悠真

ふふ、試してみればわかるよ。

そんなやり取りをしながら、2人は電子レンジのボタンを押してはみたものの、果たして本当にお餅はできるのか――?

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【電子レンジで3分! ミキサーを使った簡単お餅の作り方】

お餅作りというと、もち米を蒸して、ついて・・・と手間がかかるイメージがありますよね。

でも、この裏ワザなら ミキサー&電子レンジだけ で、 たった3分 でモチモチのお餅が完成します!

特別な道具は不要で、必要なのは もち米・水・マグカップ・電子レンジ だけ。

忙しいときや少量だけ作りたいときにピッタリの方法です。

◆ 準備するもの(1~2人分)

✔ もち米 … 大さじ4(約40g)
✔  … もち米の 1.5倍の量(約60ml)
✔ ミキサーまたはブレンダー
✔ マグカップ(耐熱のもの)
✔ ラップ
✔ 電子レンジ

※ 出来上がったお餅を美味しく食べるために、きなこ・砂糖・しょうゆ・海苔などのトッピングも用意しておくと◎!

◆ 手順

① もち米と水をミキサーに入れるもち米を洗わずに 生のまま ミキサーへ。そこに もち米の1.5倍の水 を加えます。 洗ってしまうと粘りが弱くなるので 生のまま使うのがコツ!

② ミキサーでなめらかになるまで撹拌する:スイッチを入れて、もち米が細かく砕け、 ドロっとした液状 になるまで撹拌します。 ダマがなく、滑らかな状態になるまでしっかり混ぜること!

③ マグカップに生地を注ぎ、ラップをかけるマグカップの 1/3くらいの高さ まで流し込み、軽くラップをかけます。 入れすぎると吹きこぼれる可能性があるので 少量ずつ加熱 するのがベスト!

④ 電子レンジで加熱(600Wで3分):レンジに入れ、600Wで 約3分 加熱します。 様子を見ながら、途中で一度混ぜると ムラなく仕上がる!

⑤ 取り出してこねる(必要なら追加加熱):レンジから取り出し、スプーンや箸で混ぜてみます。加熱しすぎると固くなるので、様子を見ながら調整するのがコツ!

✔ しっかり粘りが出ていれば完成!
✔ まだ緩い場合は、10~20秒ずつ追加で加熱しましょう。

\ 完成! /
出来上がったお餅は きなこ・砂糖醤油・あんこ など、お好みの味で楽しみましょう!

温かいうちに食べると、 つきたてのような柔らかさ で絶品です。

白石悠真
白石悠真

お正月はもちろん、 ちょっとお餅が食べたいとき や おやつ にもピッタリの裏ワザ。

ぜひ試してみてくださいね!

◆ なぜミキサー&電子レンジでモチモチのお餅が作れるの?

通常、お餅を作るには「もち米を蒸して→ついて→粘りを出す」という工程が必要ですが、この裏ワザでは ミキサーと電子レンジ を使うことで、その手順を一気に短縮しています。

では、どうしてモチモチに仕上がるのか? その理由を解説します!

① ミキサーで米の細胞を壊し、粘りを出しやすくする

もち米には「アミロペクチン」というデンプンが多く含まれています。

この成分が水と熱を加えることで粘りを生み、お餅特有のもちもち食感になるのです。

通常のお餅作りでは 蒸してからつく ことで細胞を壊し、アミロペクチンを引き出しますが、この裏ワザでは ミキサーで細かく砕く ことで、事前に細胞を壊し、粘りが出やすい状態にします。

 ポイント: しっかり撹拌して米粒が完全になくなるまで砕くと、なめらかなお餅に仕上がる!

② 水分と熱でデンプンが糊化(α化)し、もちもちに!

お米のデンプンは 加熱することで「糊化(α化)」し、粘りが出る という性質を持っています。

この裏ワザでは・・・、
✔ ミキサーで細かくしたもち米を、水と一緒に撹拌 → 水分をたっぷり吸収!
✔ 電子レンジで加熱 → 一気に糊化(α化)が進む!

通常、お米を炊いたり蒸したりするのに時間がかかるのは、この糊化(α化)のためですが、米を細かく砕いた状態で加熱することで 短時間で一気に糊化が進み、モチモチ食感になる のです。

 ポイント: 熱をしっかり加えて完全に糊化させると、お米っぽさがなくなり、本物のお餅のような仕上がりに!

③ 加熱→こねることで、さらに弾力アップ!

電子レンジで加熱した後、お餅を スプーンや箸で混ぜたり、こねたりする ことで、より粘りと弾力が増します。

これは、お餅の グルテリン というタンパク質が、水と熱によって結びつき、弾力を生み出すため。

加熱後に少しこねるだけで、より もちもち&のび~るお餅 に仕上がります。

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 ポイント: 加熱後にしっかり混ぜることで、もち米が均一に粘りを持ち、なめらかな仕上がりになる!

◆ 科学的に考えても、この裏ワザは理にかなっている!

この方法でお餅が作れるのは、科学的に理にかなった原理 があるからなんです!

✔ ミキサーで細胞を壊し、粘りを出しやすくする
✔ 電子レンジの加熱でデンプンを糊化させ、もちもちにする
✔ こねることで粘りを強化し、弾力を増す

だから、たった3分でも 本格的なモチモチ食感のお餅 が作れるというわけ。

手軽で美味しいこの裏ワザ、ぜひ試してみてくださいね!

裏ワザを実践する際の注意点

この方法はとても簡単ですが、安全に美味しく仕上げるために いくつかの注意点 があります。

失敗やトラブルを防ぐために、以下のポイントをチェックしてください!

① 電子レンジ加熱時の「吹きこぼれ」に注意!

ミキサーで撹拌したもち米液は、水分が多く含まれているため、電子レンジ加熱中に 急激に膨らんで吹きこぼれる可能性 があります。

◆ 対策
必ずマグカップの1/3までの量にする(入れすぎ注意!)
加熱中、様子を確認しながら行う
・吹きこぼれそうになったら 一旦レンジを止め、少し混ぜて再加熱

② 加熱直後は超高温!火傷に注意!

電子レンジで加熱した後の生地は とても熱く、粘度も高い ため、直接触ると 火傷する危険 があります。

◆ 対策
・加熱後すぐに触らず、スプーンや箸で軽く混ぜて少し冷ます
・もし手でこねる場合は、水で湿らせた手で扱う(乾いた手だとくっつく&火傷の原因に)

③ ミキサーの使い方に注意!

もち米をミキサーで撹拌するとき、正しく操作しないと モーターに負担がかかり、故障の原因 になることも。

◆ 対策
水をしっかり入れる(もち米単体で撹拌しない!)
・ミキサーによっては 長時間の連続使用を避け、途中で休ませる
・硬い粒が残っていないか確認しながら、しっかり撹拌する

④ 加熱時間はレンジのW(ワット数)によって調整する

電子レンジの出力(W数)によって、加熱時間が変わることがあります。

◆ 目安
500W → 約3分
600W → 約2分30秒
700W以上 → 約2分(様子を見ながら加減)

加熱しすぎると 固くなったり、焦げたり するので、レンジのワット数に応じて 時間を調整 してください!

⑤ 仕上がりの硬さは水分量で調整できる

お餅の仕上がりは、水分量によって やわらかさや伸び が変わります。

◆ 調整のコツ
やわらかい仕上がり にしたい → 水を少し多めに(ミキサーの時点で調整)
しっかりした弾力 が欲しい → 水はレシピ通りでOK

ただし、水が多すぎると ベチャッとしてしまう ので、少しずつ調整しましょう!

◆ 注意点を押さえて、美味しいお餅を作ろう!

✔ 吹きこぼれないように量と加熱時間に注意!
✔ 火傷しないように、加熱直後は慎重に扱う!
✔ ミキサーの負担を考えて、水をしっかり入れる!
✔ 電子レンジのW数に合わせて加熱時間を調整!
✔ 水分量を調整して、好みの食感に仕上げる!

この裏ワザは 超簡単&超時短 です。

以上のポイントを守れば、 手軽に美味しいお餅が作れます

ぜひ試してみてくださいね!

簡単&時短!ミキサー+レンジで手作りお餅の、まとめ

「お餅作り=手間がかかる」というイメージを覆す、 ミキサー&電子レンジを使った簡単裏ワザ をご紹介しました!

● もち米と水をミキサーにかけるだけ!
● レンジで3分加熱すれば、あっという間にお餅に!
● 火を使わず、洗い物も少なく、誰でも簡単に作れる!

ただし、 加熱時の吹きこぼれや火傷には注意 しながら、電子レンジのワット数や水分量を調整すると、 もちもち食感のお餅が完成 します!

「お正月にお餅を手作りしたいけど、時間や道具がない…」

そんな方でも、この方法なら 思い立ったらすぐにお餅作りが可能 です!

忙しいときでも 手軽に美味しいお餅を楽しみたい方は、ぜひ試してみてくださいね!

★おまけ★

電子レンジにマグカップを入れ、タイマーを3分にセット。

ボタンを押すと、静かに回るターンテーブルを眺めながら、2人は並んで立っていた。

天澤和臣
天澤和臣

3分って、カップラーメン作るのと同じ時間だよね。

白石悠真
白石悠真

うん。

でもお餅ってもっと手間かかるイメージだったから、なんか不思議。

天澤和臣
天澤和臣

なぁ、3分って意外と長いよな。

そう言うと、和臣がふっと悠真の肩に寄りかかる。

白石悠真
白石悠真

え、ちょっ・・・。

天澤和臣
天澤和臣

暇だから。

悠真、あったかいし。

至近距離に戸惑いながらも、和臣の重みが心地よくて、悠真は何も言えなくなる。

ただ、ドキドキしながら待つしかなかった。

ピピッ。

天澤和臣
天澤和臣

お、できた?

白石悠真
白石悠真

た、多分・・・。

レンジを開けてマグカップを取り出すと、そこにはふわっとした白いお餅が。

白石悠真
白石悠真

え、ほんとにできてる・・・!

天澤和臣
天澤和臣

すげぇ。

これ、ちゃんとお餅じゃん。

和臣がスプーンですくい、軽く指でつまんでみる。

もちもちとした感触に、思わず顔を綻ばせた。

天澤和臣
天澤和臣

ほら、悠真も食べてみ?

白石悠真
白石悠真

あ、うん・・・。

悠真が口を開けた瞬間、和臣の指が悠真の口の中に軽く押し込まれた。

もちもちのお餅の感触と、和臣の指の温もりが同時に広がる。

白石悠真
白石悠真

ん、美味しい・・・。

天澤和臣
天澤和臣

そっか。

じゃあちょっと甘くしよっか。

和臣がニヤリと笑い、今度はきなこを指でつまんで悠真の口元に持っていく。

悠真が抵抗することもなく口を開くと、きなこと一緒に、和臣のくちびるがそっと降り注いだ。

白石悠真
白石悠真

なっ・・・!?

天澤和臣
天澤和臣

どう?

ちゃんと、きなこ餅の味する?

白石悠真
白石悠真

するけど・・・。

天澤和臣
天澤和臣

”するけど”、なに?

たりない?

そう言ってまた軽くキスを落とす和臣に、悠真は真っ赤になりながらも何も言えずに受け入れる。

天澤和臣
天澤和臣

悠真、かわいすぎ。

白石悠真
白石悠真

・・・ばか。

お餅よりも甘い時間に、悠真の心臓は鳴りっぱなしだった。

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