お店みたいなサラサラかき氷を自宅で!砂糖入り氷で簡単ふわふわ食感に

台所

夏になると、悠真はよくかき氷を作って和臣と一緒に楽しんでいた。

暑い日にキンと冷えたかき氷を食べるのは、2人にとってお決まりの時間だ。

だけど、ふと疑問が浮かぶ。

白石悠真
白石悠真

お店のかき氷みたいに、サラサラのって作れないのかな?

自宅で作るかき氷は、どうしてもガリガリとした食感になってしまう。

もっとふわっとした、口の中で溶けるようなかき氷を作れたらいいのに。

天澤和臣
天澤和臣

俺もそれ思ってた。

サラサラのって、作ってみたいよな。

和臣も興味津々の様子・・・ならば、試してみるしかない。

そんな時こそ、頼れるのは和臣の妹だ。

なんでも知っている彼女に連絡すると、すぐに裏ワザを教えてもらえた。

天澤和臣
天澤和臣

えっ、氷を作るときに砂糖を入れるだけ?

・・・だってさ。

それだけでサラサラのかき氷ができるなんて、にわかには信じがたい。

でも、どうせかき氷にはシロップをかけるし、氷自体が甘くなるなら一石二鳥かもしれない。

白石悠真
白石悠真

よし、やってみよう。

悠真は早速、氷作りに取りかかる。

果たして、本当にお店みたいなサラサラのかき氷はできるのか——?

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自宅で簡単! サラサラかき氷を作る裏ワザ

「家で作るかき氷はジャリジャリ・・・」そんな悩みを解決します!

かき氷を作るとき、「氷の削り方」だけでなく「氷の作り方」が重要なポイントです。

じつは、水に砂糖を溶かして凍らせるだけで、お店のようなサラサラ食感のかき氷が作れるんです!

特別な機械や高級な材料は不要。おうちの冷凍庫でできる裏ワザをご紹介します。

◆ 用意するもの

  • 水 … 500ml(適量でOK)
  • 砂糖 … 大さじ2(氷の約4%が目安)
  • 製氷皿 or バット(平たい容器)

◆ かき氷をサラサラにする裏ワザの手順

① 水に砂糖をしっかり溶かす

水500mlに対して砂糖大さじ2を加え、よく混ぜます。完全に溶けるまでしっかりかき混ぜるのがポイント! 砂糖は見えなくても、溶け残りがあると均一な氷になりません。

② 薄く広げて凍らせる

作った砂糖水を製氷皿やバットに注ぎ、冷凍庫で凍らせます。バットなどの平たい容器を使うと、氷が早く凍るのでおすすめ!

③ しっかり凍らせたら、かき氷機で削る

氷が完全に固まったら、普段どおりかき氷機で削るだけ! 砂糖を加えることで氷の結晶が細かくなり、ふわふわ&サラサラの食感になります。

④ お好みのシロップやトッピングで完成!

削ったかき氷に好きなシロップをかければ、お店で食べるような本格かき氷の完成! フルーツや練乳をトッピングすると、さらに贅沢な味わいになります。

白石悠真
白石悠真

この裏ワザで、自宅でもサラサラのかき氷を楽しみましょう!

どうして砂糖水の氷でサラサラのかき氷ができるの?

「水に砂糖を溶かして凍らせるだけで、なぜサラサラになるの?」と不思議に思いますよね。

その理由は、氷の結晶の大きさと氷の硬さに関係しています。

❶ 砂糖が氷の結晶を小さくする

普通の水をそのまま凍らせると、氷の結晶は大きく成長し、ガチガチに硬い氷になります。

この氷を削ると、ジャリジャリとした食感になりがちです。

しかし、水に砂糖を加えると、水の分子の動きが変わり、氷の結晶が細かくなるという性質があります。

これにより、削ったときに繊細な氷の粒ができ、ふわふわ&サラサラの食感になるのです。

❷ 砂糖が氷をやわらかくする

水だけの氷は、ガチガチに固まるため、かき氷機で削ると「バリバリ」「ザクザク」とした粗い氷になります。

一方、砂糖を混ぜた水を凍らせると、氷の温度が下がりにくくなり、若干やわらかい状態で凍るため、削ったときに「ふわっ」としたやわらかい氷になるのです。

❸ 砂糖が氷の溶け方を調整する

砂糖を加えた氷は、普通の氷よりもゆっくり溶ける性質があります。

そのため、削った後もすぐに水っぽくならず、ふわふわの状態を長くキープできるのです。

◆砂糖が氷の性質を変える!

つまり、砂糖を加えることで氷の結晶が細かくなり、やわらかく削れ溶けにくくなるという3つの効果があるため、お店で食べるようなサラサラのかき氷が自宅でも作れるのです!

白石悠真
白石悠真

「科学の力でふわふわ食感!」 ぜひこの裏ワザを試して、おうちで極上のかき氷を楽しんでみてください。

砂糖の量が多すぎる or 少なすぎるとどうなるのか?

砂糖を溶かした水を凍らせることで、サラサラのかき氷が作れることが分かりましたが、「砂糖の量を適当にしても大丈夫?」という疑問が出てきますよね。

じつは、砂糖の量が多すぎても少なすぎても、理想のサラサラ食感にならないのです。

❶ 砂糖が少なすぎる場合 → 普通の氷と変わらない

砂糖の量が少なすぎる(例:水200mlに対して砂糖5g以下)と、氷の結晶が大きくなりやすくなります。

その結果…

  • 氷が硬くなる → 削ったときに粗くなり、ジャリジャリ食感に
  • 削りにくくなる → かき氷機がうまく回らず、うまく削れないことも

つまり、普通の水で作った氷と大差なくなってしまい、「サラサラにならない・・・」という残念な結果に。

❷ 砂糖が多すぎる場合 → うまく凍らない or ネットリした氷に

逆に、砂糖の量が多すぎる(例:水200mlに対して砂糖50g以上)と、水の性質が変わってしまいます。

 その結果…

  • そもそもカチカチに凍らない → 砂糖が多いと氷点が下がり、完全に固まらなくなる
  • 削ったときにベタつく → 氷に粘度が出てしまい、ふわふわではなくネットリした食感に

とくに、砂糖の割合が高いと、「カチカチに凍らず、削るとすぐ溶ける」「ベチャッとした氷になる」などの問題が発生し、お店のようなサラサラ感は出ません

◆ ちょうどいい砂糖の量は?

水に対して 5〜10%程度の砂糖 を溶かすのがベスト!

◆ 水200mlなら、砂糖10〜20g(大さじ1〜2) が理想のバランス。
この範囲なら、氷が適度にやわらかくなり、ふわふわ&サラサラに削れる というベストな状態になります。

砂糖の量が氷の性質を決める!

✔ 少なすぎると → 普通の氷と変わらずジャリジャリ食感に
✔ 多すぎると → うまく凍らず、ネットリとした氷に
✔ 5〜10%の砂糖量がベスト! サラサラの食感に仕上がる◎

天澤和臣
天澤和臣

「ちょっとした違いで食感が変わる!」と知っておくと、失敗せずに最高のかき氷が作れるってことだな。

白石悠真
白石悠真

そうだね。

ぜひ、自分の好みに合ったちょうどいい甘さで、サラサラのかき氷を楽しんでください!

この裏ワザをやる際の注意事項

簡単にできる「サラサラかき氷の裏ワザ」ですが、成功させるためにはいくつかのポイントに注意が必要です。

失敗しないためにも、以下の注意点をチェックしておきましょう!

❶ 砂糖の量を間違えないこと

先ほど解説したように、砂糖が少なすぎると普通の氷と変わらず、ジャリジャリした食感になってしまいます。

逆に、多すぎるとうまく凍らず、ネットリした氷になってしまうので、水200mlに対して砂糖10〜20g(大さじ1〜2) を目安にしてください。

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❷ しっかり砂糖を溶かしてから凍らせる

砂糖が完全に溶けきらないまま凍らせると、氷の中でムラができて、削ったときに均一なサラサラ感が出ないことがあります。

 解決策

  • 温めた水(ぬるま湯程度)に砂糖をしっかり溶かしてから冷凍庫へ!
  • よくかき混ぜて、完全に透明になったのを確認してから冷やす!

❸ 凍らせる時間をしっかり確保する

砂糖入りの水は、普通の水より凍るのに時間がかかります

 冷凍庫に入れてすぐ取り出すと…

  • まだ半分しか凍っていなくて、削れない
  • 氷の中心が柔らかく、削るとべちゃっとする

 解決策

  • 目安は6〜8時間!しっかりカチカチに凍るまで待つ
  • 寝る前に作っておくと、翌日ちょうどいい◎

❹ 冷凍庫の温度設定に注意

砂糖水は普通の水より凍る温度が低いため、冷凍庫の温度が高いと完全に固まらないことがあります。

 解決策

❺ 削るときは少し置いてから!

カチカチに凍った氷をすぐに削ろうとすると、削りにくくてガリガリになりやすいです。

 解決策

  • 削る前に常温で1〜2分置くと、表面が少し柔らかくなって削りやすくなる◎
  • 手のひらで軽く温めるのも効果的

この5つに注意すれば成功率UP!

✔ 砂糖の量は「水200mlに対して10〜20g」
✔ 砂糖を完全に溶かしてから冷凍する
✔ 最低6〜8時間はしっかり凍らせる
✔ 冷凍庫の温度を「強」に設定するとベスト
✔ 削る前に1〜2分常温に置くと削りやすい

白石悠真
白石悠真

このポイントを押さえれば、お店のようなサラサラかき氷が自宅でも簡単に作れます!
ぜひ試してみてくださいね♪

砂糖水で作るサラサラかき氷の裏ワザの、まとめ

暑い夏にぴったりの「サラサラかき氷」を、自宅で簡単に作る裏ワザをご紹介しました! 

水に砂糖を溶かして凍らせる だけで、お店のようなふんわりとした氷ができるのは驚きですよね。

成功のポイントは、砂糖の量を適切にすること(200mlの水に対して10〜20g)完全に溶かしてから凍らせることしっかり6〜8時間凍らせること

さらに、削る前に少し常温に置く と、より削りやすくなります。

お好みのシロップや練乳をかければ、自宅で手軽に本格的なかき氷が楽しめます!

ぜひ、この裏ワザを試してみて、暑い夏を涼しく乗り切ってくださいね♪

★おまけ★:冷たい氷より、熱いキスを

天澤和臣
天澤和臣

ほら、悠真。

あーん。

和臣がスプーンを差し出す。

ふわふわのかき氷がのっていて、悠真は少し照れながらも口を開けた。

白石悠真
白石悠真

ん・・・ひゃっ、つめた・・・!

口の中でサラサラと溶ける氷。

その冷たさに思わず肩をすくめると、和臣がじっと見つめてくる。

白石悠真
白石悠真

・・・な、なに?

天澤和臣
天澤和臣

悠真が美味しそうに食べるの、可愛いなって。

そんなこと言われたら、もうまともに氷の味なんてわからなくなる。

視線を逸らそうとすると、和臣がスプーンを置いて悠真の頬にそっと触れた。

天澤和臣
天澤和臣

ね、まだ口の中ひんやりしてる?

白石悠真
白石悠真

え?

・・・う、うん。

天澤和臣
天澤和臣

じゃあさ・・・その冷たさ、俺にも分けてよ。

白石悠真
白石悠真

え、ちょっ・・・——んっ。

突然、くちびるが塞がれる。

まだ氷の冷たさが残る悠真の口の中に、和臣の熱がゆっくりと入り込んでくる。

溶ける氷よりも早く、悠真の意識まで蕩けそうになる。

ようやく唇が離れると、和臣は満足げに微笑んだ。

天澤和臣
天澤和臣

んー、やっぱ悠真のほうが甘い。

白石悠真
白石悠真

ば、ばか・・・っ!

天澤和臣
天澤和臣

もう一口食べて、また分けて?

白石悠真
白石悠真

や、やだ!

天澤和臣
天澤和臣

じゃあ俺が直接取りに行く。

白石悠真
白石悠真

ちょ、——んっ・・・!

拒否する暇もなく、またキスを奪われる。

天澤和臣
天澤和臣

・・・悠真、もっと食べていいよ。

氷、まだ残ってるし。

白石悠真
白石悠真

もう、そんなこと言って、どうせまた・・・っ。

悠真が言いかけた瞬間、和臣が優しく髪を撫でた。

天澤和臣
天澤和臣

うん、たぶんまた奪っちゃう。

だって悠真、可愛すぎるから。

思わず視線を落とす悠真の耳まで赤い。

和臣はそんな悠真の手をとって指を絡めると、唇を寄せてそっと囁いた。

天澤和臣
天澤和臣

ねぇ、もっと奥まで甘くしてあげようか?

白石悠真
白石悠真

・・・・・・っ!

その低く甘い声に、悠真の体が一瞬ビクリと反応する。

顔を真っ赤にして言葉を失う悠真を、和臣は満足げに見つめた。

天澤和臣
天澤和臣

ふふ、悠真のそういう反応、たまんない。

白石悠真
白石悠真

ば、ばか・・・っ!

天澤和臣
天澤和臣

ほら、まだ氷残ってるよ?

もうちょっと冷やしておかないと、俺の熱で全部溶けちゃうかもね。

不敵な笑みを浮かべる和臣に、悠真はもう逃げ場を失っていた——。

窓の外では夏の風がそよぎ、氷はゆっくりと溶けていく。

——けれど、この甘い空気だけは、きっとまだ終わらない。

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