
サンドイッチでも作るか・・・。
和臣は軽い昼食を作ろうと、冷蔵庫からレタスを取り出した。
しかし、手に取ったレタスはしんなりとして元気がない。

うわ、めっちゃしおしお・・・これ、もうダメかな・・・?
ため息をつきながら、レタスをつまんでひらひらと振ってみる。
そこへ、寝起きの悠真がふらりとやってきた。

ん・・・、おはよ・・・。
寝ぼけ眼のまま、悠真は和臣の腕に身を預けるように擦り寄る。

おはよ、悠真。
サンドイッチ作ろうと思ってんだけどレタスがしなしなでさ、これじゃ台無しだよな?
「ん~?」と、悠真はまだぼんやりしたまま、和臣の肩に顔をこすりつける。
サラダやサンドイッチに欠かせないレタス。
でも、冷蔵庫から取り出したらしんなりしていて、がっかりしたことはありませんか?
「もう食べられないかも…」と諦める前に、簡単な裏ワザを試してみましょう。
サンドイッチのレタスは、シャキシャキが美味しい!

・・・お湯。

お湯?

40℃くらいのぬるま湯に5分くらいつけておけば、シャキシャキに戻るよ。

ほんとに?
じつは、40℃程度のぬるま湯に5分ほどつけるだけで、驚くほどシャキシャキ感が復活するんです!
忙しい朝やお弁当作りにも役立つ、簡単&時短の方法をご紹介します。

ほんとだよ。
やってみる?
悠真は優しく微笑んで、和臣の手からレタスを受け取った。

よし、試してみるか!
和臣はさっそくお湯を準備しながら、悠真の言葉を信じてレタスを蘇らせることにした。
果たして、本当にシャキシャキが戻るのだろうか――?
萎びたレタスが復活!簡単シャキシャキ裏ワザ
冷蔵庫でしんなりしてしまったレタスを、たった5分でシャキシャキに戻す裏ワザをご紹介!
使うのは40℃のお湯だけ。
手軽にできて、サンドイッチやサラダがもっと美味しくなります。
準備するもの
- 萎びたレタス
- 40℃のお湯(手で触れるくらいのぬるま湯)
- ボウルまたは鍋
手順
① 40℃のお湯を準備する
ボウルまたは鍋に、手を入れて「少し温かい」と感じる程度のぬるま湯を用意します。熱すぎるとレタスが傷んでしまうので注意!
② レタスをお湯に浸す
レタスを葉のまま、または芯を少し切り落として丸ごとお湯に入れます。葉全体がしっかり浸かるようにしましょう。
③ 5分ほど放置する
この間にレタスの細胞が水分を吸収し、ハリを取り戻します。長く浸けすぎると逆に柔らかくなりすぎるので、時間は守って!
④ 冷水で引き締める(よりシャキシャキにしたい場合)
5分経ったら、お湯を切って冷水に30秒ほどさらすと、さらにパリッとした食感に。
⑤ 水気をしっかり切る
キッチンペーパーや清潔な布で優しく水分を拭き取り、シャキシャキになったレタスを料理に使いましょう!

この方法なら、萎びたレタスが見違えるほどフレッシュに復活します。
ぜひ試してみてください!
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レタスがシャキシャキに戻る理由
レタスがしんなりしてしまうのは、水分が抜けて細胞がしぼんでしまうからです。
では、なぜ40℃のお湯に浸すだけで元に戻るのでしょうか?
1.レタスの細胞が水を吸収しやすくなる
レタスの細胞膜は、低温の環境では硬くなり、水を吸収しにくくなります。
ところが、40℃のぬるま湯に浸すことで細胞膜がやわかくなり、水分をスムーズに取り込めるようになります。
2.失われた水分を再補給できる
レタスの細胞は、スポンジのような構造になっており、水分を保持することでパリッとした食感を維持しています。
お湯につけることで、しぼんでいた細胞が水を吸収し、膨らみを取り戻そうとします。
3.お湯の温度がちょうどいいから
熱すぎるお湯だとレタスの細胞が壊れてしまい、逆にクタクタになってしまいます。
一方で、水では浸透が遅く、すぐには元に戻りません。
40℃という温度が、細胞を傷めずに水分を吸収しやすくする絶妙なバランスなのです。
レタスの育った環境
レタスがシャキシャキに戻る理由には、「温度による細胞の活性化」 も関係しています。
レタスはもともと比較的暖かい環境で成長するため、適度な温度のお湯に浸すことで細胞の働きが活発になり、水分を吸収しやすくなる というメカニズムがあります。
冷蔵庫で保存されると、レタスの細胞は低温で活動が鈍くなり、水を吸収する力が弱まります。
40℃のぬるま湯に浸すと、細胞の代謝が活発になり、水分の吸収がスムーズになる ため、みずみずしさが戻るのです。

この方法ってレタス以外の葉物野菜(ほうれん草や小松菜など)にも応用できるんじゃね?

できるよ。
でも温度が高すぎると逆にダメージを受けてしまうので、40℃程度のお湯がベスト だよ。
4.さらに冷水で引き締めると効果UP
お湯で水分を吸収した後に冷水に浸すと、レタスの細胞が引き締まり、よりシャキッとした食感になります。
これは、温度差によって細胞のハリが強くなるためです。

この原理を知っておけば、冷蔵庫でしんなりしたレタスも簡単にシャキシャキに戻せます!
お湯でレタスシャキシャキの注意点
1. お湯の温度は40℃を超えないようにする
お湯の温度が高すぎる(50℃以上) と、レタスの細胞がダメージを受け、かえってしおれてしまうことがあります。
必ず40℃程度のぬるま湯 を使いましょう。
2. つける時間は5分を超えない
長時間つけすぎると、レタスが水分を吸収しすぎて食感が変わったり、栄養が流れ出てしまうことがあります。
5分を目安に引き上げる のがポイントです。
3. お湯につけた後はしっかり水気を切る
水分が残ったままだと、レタスが傷みやすくなるため、キッチンペーパーやサラダスピナーでしっかり水を切る ようにしましょう。
4. 葉が傷んでいる部分は元に戻らない
この方法は、レタスがしんなりした場合に効果的ですが、すでに変色したり傷んでしまった部分は元に戻りません。
傷んでいる部分は取り除いてから使いましょう。
5. 再び冷蔵庫に入れると逆効果になることも
お湯につけたあと、すぐに使わず冷蔵庫に戻すと、また水分が抜けてしんなりしてしまうことがあります。
復活させたレタスはすぐに食べるのがベスト です!
レタスをシャキシャキに戻す裏ワザの、まとめ
しんなりしたレタスは40℃のお湯に5分間つける だけで、驚くほどシャキシャキに復活します!
これは、レタスが温暖な環境で育つ野菜であり、適度な温度の水を吸収すると細胞が活性化するためです。
手順は簡単!
- 40℃のお湯 を用意する(熱すぎないよう注意)。
- レタスを5分間つける(長時間はNG)。
- しっかり水気を切る(キッチンペーパーやサラダスピナーを活用)。
注意点
- 50℃以上のお湯はNG! レタスが傷む原因に。
- すぐに冷蔵庫に戻さず、できるだけ早く食べる のがおすすめ。
- 傷んだ部分は元に戻らない ので、取り除いてから実践しよう!
簡単なのに効果抜群の裏ワザ、ぜひ試してみてください!
★おまけ★
悠真は和臣からレタスを受け取ると、手際よくお湯に沈める。

5分くらいでいいからね。
その間に顔洗ってくる。
悠真が洗面所へ向かうと、和臣はタイマーをセットして待機。
しんなりしていたレタスがどう変わるのか、興味津々でお湯の中を覗き込む。
悠真が戻ってくると、和臣はキッチンでレタスを手にしながらニコニコとサンドイッチを作っていた。

見て悠真!めっちゃシャキシャキになった!
触ってみ?
嬉しそうにレタスをちぎりながら、和臣は悠真に近づく。
悠真が指先でレタスを摘まんだ瞬間、和臣はそのまま手を握り、優しく引き寄せる。

・・・悠真もふわふわだけど、ちゃんとシャキッとしてるね。

何それ、意味わかんない。
そう言いながらも、悠真は和臣の胸にそっともたれかかる。
和臣は悠真の髪をやさしく撫でると、やわらかい頬にそっとキスを落とした。
それだけで終わるはずもなく口元が触れた瞬間、和臣はもう一度悠真の唇を捕まえ、今度は深く味わうようにゆっくりと唇を重ねた。

・・・もう、キッチンでやることじゃないって・・・。
そう言いながらも、悠真の指は無意識に和臣のシャツの裾をぎゅっと掴んでしまう。
そんな仕草を見逃すはずもなく、和臣は悠真の腰に手を回し、さらに距離を詰めた。

俺、悠真が教えてくれた裏ワザ、もう一個知ってる。

・・・えっ?

こうやってキスすると、もっと幸せな気持ちになれるってやつ。
余裕の表情で微笑む和臣に、悠真は言葉を失いながらも、もう逃げられないと観念したようにそっと目を閉じた。
キッチンには、シャキシャキに蘇ったレタスと、それ以上に甘くとろけるような時間が流れていった。