夕食後、残ったおかずをラップしようとした悠真が、ふと手を止めた。
・・・あれ?
いつの間にか、ラップの切り口がどこかへ行ってしまったのだ。
指先で探ってみるが、ピタッとくっついていて、まるで見つからない。
くっついたらなかなか見つからないもんね。
・・・貸してみ。
隣で様子を見ていた和臣が、クスッと笑いながら手を伸ばしてきた。
悠真は素直にラップを手渡すと、ひと目ラップを確認した和臣がすっと冷蔵庫の方へ歩いていき――
・・・みかんが入ってたネット?
今日食べ終わったばかりの、みかんのネットだった。
ラップの切り口が見つからなくてイライラした経験、ありませんか?
指で探してもピタッとくっついて剥がれず、時間だけが過ぎていく・・・。
ラップの端っこがみつからないっ!
そんな時に役立つのが「みかんのネット」を使った裏ワザです。
これを、こうするんだよ。
そう言って和臣は、ラップの端を探すどころか、ネットをラップ全体にかぶせてしまう。
えっ、それでどうするの?
驚く悠真をよそに、和臣はネットごとラップをクルクルと回し始めた。
悠真の視線が、興味津々で和臣の手元に釘付けになる。
ネットの上からラップを軽く握って回すだけで、切り口が浮き上がってくるから、無駄なストレスなし!
「そんな簡単に?」と思うかもしれませんが、実際に試してみると驚くほどスムーズに解決できます。
もう二度とラップ探しでイライラしないために、この方法を覚えておきましょう!
ラップの切り口がすぐ見つかる!裏ワザ
ラップの切り口が見つからなくなって、何度も爪でこすって探していませんか?
なかなか見つからずにイライラ・・・そんなときは、みかんのネットを使うと一瞬で解決!
ネットの摩擦を利用して、ラップの端を簡単に浮き上がらせるこの裏ワザは探す手間が省けてストレスも減るので、ぜひ試してみてください!
裏ワザに必要な準備するもの
◆切り口が分からなくなったラップ
◆みかんのネット(細かい網目のものがベスト)
※ みかんのネットがない場合は、ストッキングタイプの三角コーナーネットでも代用可能!
裏ワザの手順
① みかんのネットをラップにかぶせる
まず、ラップ本体を箱から取り出し、ラップのロール部分だけを用意します。次に、みかんのネットをそのラップにかぶせるように覆います。
② ネットごとラップを握る
ラップの側面をネットごと軽く握ります。力を入れすぎるとラップがつぶれてしまうので、ふわっと包み込むイメージで持ちましょう。
③ ネットの上からラップをゆっくり回す
ラップの軸を意識しながら、ネットごとクルクルと回転させます。これによってネットの摩擦が働き、ラップの切り口が少しずつ浮き上がってきます。焦らず、優しく回すのがコツです。
④ 浮いてきた切り口を指でつまむ
回していると、ラップの端が少し浮き上がってくるので、指先でそっとつまんで引き出します。無理にこすらず、自然に持ち上がってきた部分を見逃さないようにしましょう。
⑤ そのままラップを引き出して完了!
切り口をつまんだら、あとはいつも通り引き出して使うだけ。もう、爪でガリガリ探す必要はありません!
おおっ!めっちゃ簡単!
この方法なら一発じゃん!
なぜみかんのネットでラップの切り口が見つかるのか?
ラップの切り口が見つからなくなるのは、静電気と密着のせいです。
ラップは薄くて柔らかいため、端同士がピタッとくっつくと見た目ではどこが切り口かわからなくなります。
爪でこすったり、指で探したりしてもなかなか見つからないのは、ラップの表面はツルツルしていて、指先との摩擦が少ないためにうまく引き剥がすことができないのです。
その上、静電気の影響で指よりもラップ同士のほうがくっつきやすくなるため、余計に見つけにくくなるのです。
ここでみかんのネットを使うと、次の3つの理由で簡単に端が浮き上がります。
① ネットの摩擦でラップがズレる
みかんのネットは細かい編み目状になっており、表面に凹凸があります。
この凹凸がラップに当たることで、ラップを回転させるとネットとラップの間に摩擦が生まれ、密着していた端が少しずつズレていきます。
爪や指ではラップ全体を均一にこすってしまうため、切り口をうまく浮かせることができません。
しかし、ネットの摩擦は点で接するため、局所的な力が加わりやすく、より効果的にラップの端を引き出せるのです。
② ネットの適度な弾力で圧が分散される
みかんのネットはゴムのように伸縮性があり、ラップを強く押さえつけずに包み込むことができます。
この適度な弾力があることで、ラップの端がつぶれたり、余計に密着したりすることなく、自然と切り口が浮かび上がってくるのです。
硬いもの(例えば爪やスプーンの背など)でこすると、逆にラップが余計に密着してしまうこともありますが、ネットならその心配がありません。
③ 編み目が切り口をキャッチしやすい
みかんのネットの網目には、小さな隙間があります。
この隙間がラップの端をうまくキャッチし、回転させることで端を持ち上げる働きをします。
網目が細かいほどラップの表面にしっかりフィットし、よりスムーズに切り口が浮いてくるというわけです。
だから、みかんのネットが最適!
まとめると、みかんのネットは「摩擦」「弾力」「編み目」の3つの特性によって、ラップの切り口を見つけやすくしてくれます。
指や爪で探すよりも断然ラクなので、一度試せば「もっと早く知りたかった!」と思うこと間違いなしです。
裏ワザを実践する際の注意点
1. ネットの網目が細かすぎるものは避ける
網目が細かすぎると、ラップがネットに絡まりすぎてうまく回せないことがあります。
みかんのネットくらいの粗めの網目が理想的です。
2. ネットを強く押し付けすぎない
強く押し付けるとラップ自体が伸びたり、ネットの網目に食い込んでしまい、うまく回せなくなることがあります。
軽くネットを被せて、優しく回すのがポイントです。
3. 手が濡れていると滑りやすい
手が濡れているとネットをしっかり掴めず、うまくラップを回せないことがあります。
乾いた手でおこなうのがベストです。
4. ネットの素材によっては効果に差がある
代用品として三角コーナーネットを使う場合、素材が柔らかすぎると摩擦がうまく発生せず、ラップの切り口を見つけにくいことがあります。
その場合は、少し力を加えながら回してみてください。
これらの点に気をつけて実践すると、スムーズにラップの切り口を見つけられますよ!
ラップの切り口がすぐ見つかる!の、まとめ
ラップの切り口が分からなくなったとき、みかんのネットを使えば簡単に解決できます。
ネットをラップにかぶせて軽く回すだけで、摩擦の力で端が丸まり、すぐに見つかるという仕組みです。
特別な道具を使わず、身近なものでできるのがこの裏ワザの魅力。
もしみかんのネットが手元にない場合は、ストッキング素材の三角コーナーネットなどで代用できます。
ただし、ネットを強く押し付けすぎるとラップが伸びたり、ネットに絡まってしまうことがあるので、優しく回すのがコツ。
無理にゴシゴシこするのではなく、軽く手のひらで転がすイメージで試してみてください。
これで、イライラせずにスムーズにラップが使えるようになりますよ!
★おまけ★
ほら、切り口見つかったよ。
本当だ・・・すごい。
ありがとう!
和臣がラップの端を指でつまんで悠真に手渡すと、驚きながらも悠真はそのまま受け取り、余ったおかずを手際よく包み始める。
冷蔵庫を開け、しまおうとした瞬間――
後ろから、ふわりと温かい腕が悠真の腰に回された。
え・・・?
ピタッと密着する体温。
ラップみたいにくっついて、離れない。
耳元で和臣が囁く。
・・・は?
だって、お前がさっきラップをくるくる巻いてたのって、俺にもやってほしくて見せつけてたんだろ?
どんな解釈してんの。
意味わかんない!
もがこうとする悠真の動きを封じるように、和臣の腕がぎゅっと締まる。
もう手遅れだよ、悠真。
観念して、もうちょっとだけくっついてよ。
じわじわと熱くなる頬。
心臓の鼓動が、いつもより速くなる。
・・・バカ。
そう言いながらも、悠真は抵抗をやめて、和臣の腕の中に落ち着く。
くっついたら、簡単には離れない。
それはラップも、そして――このふたりも同じらしい。