鬼滅の刃が社会現象を引きおこし、その人気は衰えることなく日を追うごとに加速を増しているように思えます。
この人気は、まだまだ続きそうですよね。
鬼滅の刃の舞台は大正時代。
昭和時代の一つ前の元号で、たったの15年という短い時代区分にあります。
各地に点在している鬼を撲滅するために鬼殺隊は結成され、長い年月、鬼と対峙し続けていました。
しかし疑問となるのが、鬼たちはどのように誕生し、なぜ人間を襲っているのか・・・。
なんの目的もなく、ただただ暴れまわっているわけではありませんよね。
その中心となる人物こそが鬼殺隊の真の宿敵であり、主人公である炭治郎の自宅を襲い、妹・禰豆子を鬼にした鬼舞辻無惨、その人です。
彼にはどのような秘密が隠されているのでしょうか。
そこで今回は、鬼舞辻無惨という鬼についてまとめました。
鬼舞辻無惨の誕生秘話と、鬼を量産してまで成し遂げたい目的、そしてキーアイテムとなる『青い彼岸花』とは一体何なのか。
無惨の過去を探っていきます。
鬼滅の刃の鬼舞辻無惨の過去を暴露!
鬼舞辻無惨。
もう名前からして極悪非道なにおいを、プンプン漂わせていますよね。
最強にして凶悪な鬼・鬼舞辻無惨の元々の姿は、病弱な人間でした。
そうなんです。
人間を鬼にすることができる唯一の鬼と称される鬼舞辻無惨は、当時、二十歳を迎えることができないと医師から告げられていた人間だったのです。
生まれながらにして鬼だった・・・わけではないのです!
そんなか弱い人間がどのようにして鬼へと変貌したのか・・・、気になりますよね。
病人には医師がつきものです。
鬼舞辻無惨が人間だったころ、彼を担当していた医師がいました。
この医師こそが、鬼舞辻無惨という鬼を生み出した張本人だったのです!!
でも、悪意があったわけではありません。
あくまで鬼舞辻無惨の命を少しでも永らえるために尽力していた、善良な医師だったのです。
鬼舞辻無惨のために熱心に研究し、やっとの思いで作り上げた新薬は試作段階でした。
試作段階の新薬を良かれと思って無惨に服用させた結果、最悪の鬼・鬼舞辻無惨を誕生させていまったのでした。
鬼舞辻無惨が病弱な人間だった頃
無惨は、生まれながらにして非常に体の弱い子供だったといいます。
不治の病で床にふせっていた無惨ですので、担当医師からは「二十歳になるまでに死ぬだろう」と告知されていたほどの病弱さだったのです。
しかし昔の医師は、表現が直接的だったのですね・・・。
『生きられない』ではなく『死ぬ』って、身も蓋もありませんよね。
無惨は病弱ゆえに、外に出ることが許されませんでした。
無惨は病弱ゆえに、走り回ることが叶いませんでした。
不治の病と闘う無惨は、歩くのもやっとの状態でした。
そんな無惨の願いは、太陽の光をいっぱいに浴びて普通に過ごすことだったのです。
病人が思うことは、今も昔も同じなんですね。
その彼の命を、なんとか延命できないものかと尽力していたのが、善良な担当医師でした。
鬼舞辻無惨の担当医師が行ったこと
無惨は心停止の状態で生まれたことから死産と診断され、火葬されるギリギリのタイミングで産声をあげるという、なんともミラクルなラッキーボーイでした。
しかし、不治の病となり自由に生活をすることができず、その日の命をつなぎとめるだけで精一杯のアンラッキーボーイでもあったのです。
この命も今日までか・・・明日までか・・・。
無惨を担当していた医師の診断は『二十歳を迎えられない』だったことからも、「あの枯れ葉が散るとき、僕の命も・・・」という状態だったに違いありません。
そのように診断したにもかかわらず担当医は、無惨の延命治療に尽力しました。
これこそが、すべての元凶となるのです。
担当医は、試作段階にある自作の新薬を無惨に投与するんですよね。
今のような医学が発達していない平安時代で、現代でもすぐには効果が表れることはない新薬に、無惨自身も一縷の望みを託したのでしょう。
しかし薬の効果は、すぐに表れることはありません。
そのことに業を煮やした無惨は、なんと担当医をナタで殺害してしまうのでした。
歩くのもやっとの病人が、ナタを振り下ろすなんて・・・本当に病人か?ってツッコミたくなるところではありますが。
主治医も主治医で、投与開始前にちゃんと説明していなかったのでしょうね、「効果があるかもわからないし、表れたとしても時間がかかるだろう」って。
本当に困ったさんですよ。
とにもかくにも、担当医は志半ばで絶命してしまいます。
鬼舞辻無惨という鬼が誕生した瞬間
無惨が主治医を殺害して間もなくのこと、体がみるみる健康になり強靭な肉体を得ることができました。
試作段階とはいえ、新薬には効果があったのです。
善良な医師の「どうにかして長生きをしてほしい」という一途な願いは叶いましたが、無惨にとっては、意図しない鬼という別に生き物にさせられてしまいました。
元気な体を手に入れても、直射日光には当たれないのですから。
これこそが、最強にして最低の鬼・鬼舞辻無惨の誕生の瞬間なのです。
鬼滅の刃の鬼舞辻無惨が鬼を量産する目的とは?
鬼舞辻無惨は、仲間を作りたくて鬼を量産しているわけではありません。
実際に彼自身、鬼という生き物に嫌悪感を抱いており、量産すること自体を良しとはしていないのです。
では、なぜ?
なんのために鬼を量産するのか?
鬼舞辻無惨には、どうしても探し出さなければならないものがあったのです。
それが『青い彼岸花』です。
さきほどご紹介した通り、鬼舞辻無惨は直射日光には当たることができない・・・当たると消滅してしまうという決定的な弱点を抱えています。
本来、自分を担当してくれていた医師の新薬を服用し続けることで、多分、こんな不完全な体ではなかったはずなのですが、何言うてもナタで殺害してしまっているので「薬をくれ」っちゃー言えないのですよ。
鬼舞辻無惨は、担当医が書き残した書物から『青い彼岸花』が原料となっていることを突き止め、以来それを探すこととなるのです。
鬼舞辻無惨の行動の目的とは『自分が完全な鬼になること』だったのです。
それに必要なのは『青い彼岸花』です。
しかし、探せど探せどみつからないので、仕方なく鬼を量産しているのです。
鬼舞辻無惨が自己中心的な考えを持っているということは、彼の言動を見ていたらわかりますよね。
鬼を量産していますが、彼らに対して慈悲の心なんてカケラも持ち合わせていないので、ほんのちょっとでも不都合なことがあればバッサリ切り落としてしまいます。
鬼舞辻無惨とは、そういう男なのです。
鬼滅の刃の鬼舞辻無惨が探し求める青い彼岸花とは
青い彼岸花は、鬼舞辻無惨が服用した新薬に使われていた原料の一つであることには間違いないでしょう。
担当していた医師の書物にも、そのように記されていたのですから必要不可欠であることは火を見るより明らかです。
しかし鬼舞辻無惨が1,000年という長い年月を費やしても、なぜ見つけることができなかったのでしょうか。
彼岸花といえば一般的には、秋のお彼岸の時期に一週間だけ咲き乱れる赤い花ですよね。
そういった点から、秋のお彼岸の時期を集中的に探せば見つかりそうなものですよね。
しかし、時間をかけようが、鬼を量産しようが、鬼舞辻無惨が青い彼岸花を見つけることはできませんでした。
いや、無理なんです。
物理的に。
鬼である鬼舞辻無惨には、青い彼岸花をみつけることは到底不可能な話なのです。
なぜなら青い彼岸花は、一年のうち2~3日しか花をつけず、しかも夜には花を閉じてしまうからです。
直射日光を嫌い、夜にしか活動できない鬼には絶対に見つけることはできないのです。
ましてや、彼岸花の咲く時期というのは晴天が続きます。
量産した鬼たちとの連携もとらない俺様主義の鬼舞辻無惨には、どう考えても絶対に見つけ出すことはできないものだったです!
鬼滅の刃の鬼舞辻無惨の過去を暴露!鬼量産の目的と青い彼岸花の秘密のまとめ
鬼舞辻無惨は平安時代の貴族の家に生まれ、何不自由なく生活ができる環境下にありました。
貴族だからこそかかりつけの担当医者がいて、新薬の研究とあらばいくらでも惜しむことなく研究費用を納めることができていたと推測できます。
そして医師が作り上げた新薬は幸か不幸か本物で、しかしそれが裏目に出てしまい無惨は鬼にさせられてしまいます。
無惨は、普通に生活できる体がほしかっただけなのだと思います。
太陽の光がサンサンと降り注ぐ中を、友だちと駆け回って遊びたかったのだと思います。
ただそれだけのことだったのに・・・。
現代のような高度な医療が平安時代にもあれば、このような悲劇は起きなかったのではないでしょうか。
好き好んで鬼になったわけではありません。
不完全な体を、ただ純粋に完全体にしたかっただけなのではないでしょうか。
そう考えると、鬼舞辻無惨も立派な被害者といえるのです。