名脇役として、無くてはならない存在の小日向文世(こひなたふみよ)さん。
年を重ねる程に味のある演技がキラリと光りますね。
体の線が細いのに、大御所役・こそ泥役・ちょい役と何でもござれの役者さんで、今の地位があるのは昔の苦労の賜物だったりします。
前に前に出る印象がない小日向文世さんのデビュー当時は、どんな人物だったのでしょうか。
そこで今回は、小日向文世の若い頃にスポットを当ててまとめていきたいと思います。
実は付き人をしていたこと、お嫁さんとの馴れ初め、小日向さんのカツラのことに触れていきます。
小日向文世は若い頃付き人だった?
小日向文世の基本情報
本 名/ 小日向文世(こひなたふみよ)
出身地/ 北海道三笠市
誕生日/ 1954年1月23日
血液型/ O型
身 長/ 164cm
事務所/ ファザーズコーポレーション
小日向さんが俳優を目指すきっかけになったのが、18歳の時に負った怪我でした。
この怪我が本当に大事で、スキーを楽しんでいる最中の複雑骨折。
聞くだけで痛そうですよね。
その後2年間に渡り8回もの手術を受け、骨盤や太ももの筋などを移植し続けました。
そこで小日向さんはこんなふうに思ったそうです。
「俺って可愛そう」
「こんなに痛い思いをしたんだから、これからは俺の好きなことをやる!」
そう決めた小日向さんは、手始めに写真の専門学校に通い無事に卒業をします。
しかし写真の世界はしっくり来なかったようで次に狙ったのが、俳優の世界でした。
文学座を受けるも不合格となった小日向さんに、中村雅俊さんのコンサート機材を運ぶスタッフにならないかと声がかかりました。
「中村雅俊さんのスタッフとして傍にいれば、もしかしたらコネで文学座に入れるかもしれない!」
最初はコンサートスタッフだったのが、いつの間にか中村雅俊さんの付き人に昇格していました。
いつの間にか・・・で始まった付き人生活は8ヶ月にも及び、あの中村雅俊さんに付いていたのですね。
きっと「このまま中村さんに付いていれば文学座に入れる」って、自分で自分を洗脳していたのではないでしょうか。
それを打ち破ったのは、中村雅俊さんでした。
「役者になりないなら、付き人をしていないでどこかの劇団を受けた方がいいよ」
その一言で我に返り、小日向さんは付き人をやめることになりました。
付き人って便利だと思いますよ。
自分の身の回りのことをやってくれるのだから。
でも中村雅俊さんは小日向さんのために、自分の付き人をやめるように勧めてくれました。
そんな中村雅俊の付き人を、8ヶ月間も務められた小日向さんは幸せ者だと思います。
小日向文世の嫁との馴れ初め
小日向さんを見ていても生活感が見えてこないですよね。
プライベートはどうなの?結婚はしているの?どんな家庭を持っているの?この辺りが全くわかりません。
生活感を感じさせないなんて、さすがプロの俳優さん!ですが、気になりますよね。
結論から言うと小日向さんは結婚されて、息子さんも二人授かっていました。
中村雅俊さんの付き人を勤め上げた小日向さんは、1977年にオンシアター自由劇場という劇団に入団し、1996年(劇団解散)まで籍を置くことになるのですが、19年間も一緒に作品を作っていれば劇団員同士で恋仲になるのは必然なわけで。
小日向さんが好き同士になった相手は、同じ劇団で女優をしていた11歳年下の女性でした。
お付き合いを始めて3年間は秘密の恋人を貫き、1993年にめでたく結婚。
小日向さんが39歳の時にゴールインされているので、当時のお嫁さんの年齢は28歳ということになります。
当時からラブラブだったそうですが、今でも毎日チューやスキンシップを取り合う程の熱々っぷりなんだそうで、羨ましい限りですね。
お嫁さんは現在一般人をされているのか、名前や画像などの情報は出てきませんでした。
因みに
オンシアター自由劇場では小日向さんは美術チーフをされており、大道具チーフには笹野高史さんが務めていました。
小日向文世のカツラの真実
小日向さんを検索すると時折引っ掛かってくる『カツラ』のワード。
えっ?小日向さん、普段はカツラを被っているんですか?!
いえいえ、違います。
これは、2018年の春に放送された月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』での変装姿のことを指していました。
このドラマは、欲にまみれた金の亡者からいかに大金をだまし取るかという痛快コメディで、主要の三人は潜入するために毎回様々な職業になりすますため変装していました。
第一話で見せたリチャード(小日向さん)の変装姿がこちら!
寿司屋の板前さーん!
「ヅラがおかしいんですよ」(小日向さん)
この写真を舞台挨拶の時に公開されると、会場が大爆笑に包まれたそうです。
いや、普通に似合っていらっしゃるようにしか見えませんが、笑いどころがワカラナイ。
小日向文世さんのまとめ
小日向さんのお芝居は味があっていいですよね。
いつも同じ笑顔で佇んでいるのですが、配役によって全く違った感情の表情を表現する辺り、プロですよね。
もし、18歳の時に複雑骨折を経験していなければ、俳優・小日向文世は誕生していなかったかもしれないって考えたら、不思議なめぐり合わせだと思いませんか。
魅力たっぷり・愛嬌たっぷりの小日向文世さん。
今後、どんな役が回ってくるのか楽しみですね。
●2019年冬ドラマ『メゾン・ド・ポリス』に出演決定!