お菓子作りで欠かせない「粉ふるい」。
でも、小麦粉をふるうたびに粉が舞って、作業台や床が白くなってしまうことはありませんか?
とくに、キッチンの掃除が大変になるのは避けたいところ。
「粉が飛び散る未来しか見えない・・・」
悠真はキッチンの作業台を前に、小麦粉の袋を手にため息をついた。
今日は和臣の誕生日。
サプライズでケーキを作ると決めたものの、粉ふるいの工程に差し掛かったところで、手が止まる。
慎重にやっても、細かい粉が舞い上がるのは避けられない。
床も作業台も白くなるのは確実だ。

・・・どうしよう。
そんな悠真に、ついさっき訪れた和臣の妹が、プレゼントを届けたついでに小さな裏ワザを教えてくれた。
『グラスを使えば粉が飛ばないよ』

ほんとに?
でも、・・・よし、やってみるか。
半信半疑のまま、悠真はグラスとふるいを手に取る。
そんな時に便利なのが、グラスを使った裏ワザ。
ボウルの上で粉をふるう際に、ある工夫をするだけで、余計な飛び散りを防ぎながら、均一に粉をふるうことができます。
これなら後片付けも楽チン! キッチンを汚さずに、快適にお菓子作りを楽しみましょう。
粉ふるいで周りを汚さない裏ワザ!簡単&快適にふるう方法
粉をふるうと周りが汚れる・・・そんな悩みを解決!
ケーキやお菓子作りで欠かせない「粉ふるい」。
でも、ふるうたびに粉が飛び散ってキッチンが大惨事・・・なんてこと、ありますよね?
この裏ワザを使えば、周りを汚さずにスマートに粉をふるうことができます!
準備するもの
◆ グラス(またはコップ) …小麦粉を入れるための容器
◆ 粉ふるい …普段使っているものでOK
◆ ボウル …ふるった粉を受け止めるため
手順
① グラスに小麦粉を入れる
まず、グラスに必要な分の小麦粉を入れます。入れすぎるとふるいにくいので、1回に入れる量はグラスの半分程度がおすすめです。
② グラスの上に粉ふるいをセットする
小麦粉を入れたグラスの上に、粉ふるいをぴったりとかぶせます。ふるいの網の部分がグラスに密着するようにすると、粉が飛び散りにくくなります。
③ ボウルの上でひっくり返す
グラスと粉ふるいをしっかりと押さえながら、ボウルの上でひっくり返します。このとき、グラスがふるいの中にすっぽり収まる形になります。
④ グラスをスライドさせながら粉をふるう
グラスを粉ふるいの中で前後左右にゆっくりと滑らせるように動かします。
すると、粉が網を通って均等にふるい落ち、飛び散ることなくボウルの中に入ります。
⑤ グラスを外せば完了!
すべての粉をふるい終えたら、そっとグラスを取り外します。これで、周囲を汚さずに粉ふるいが完了です!

たしかにこの方法なら、粉が飛び散らないだけでなく、手も汚れにくいので後片付けがラクになりますね♪
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なぜこの裏ワザが有効なのか?詳しく解説!
粉をふるうときに周囲が汚れる原因は、粉が舞い上がることと、ふるいの網目を通る際に勢いよく飛び出してしまうことです。
この裏ワザでは、以下の理由で粉の飛び散りを防ぎます。
① グラスが「粉のガード」になる
通常の粉ふるいでは、粉を入れて直接ふるうため、粉が上下左右に広がりやすくなります。
しかし、この方法ではグラスが粉を包み込む形になるため、粉が外に飛び散るのを防ぐことができます。
② ひっくり返してからふるうことで、粉の落下スピードを調整できる
通常のふるい方では、粉を一気に入れて叩いたり振ったりするため、粉が網を通るときに勢いがつきすぎてしまいます。
この方法では、グラスの中の粉をゆっくりとスライドさせながら少しずつふるうので、粉が適量ずつふるいにかかり、無駄に飛び散ることがありません。
③ ふるう動作が「スライド」になることで、より均等にふるえる
一般的なふるい方では、手首を振るようにして粉を落としますが、その動作では粉が偏ったり、均一にならないことがあります。
この方法では、グラスをスライドさせる動作にすることで、粉が均等にふるわれやすくなります。
この裏ワザを使うことで、
✔ 粉が周囲に飛び散らない
✔ 均一にふるえる
✔ 後片付けがラクになる
というメリットが得られます!

粉まみれになる心配がないので、ストレスなくお菓子作りを楽しめますよ♪
この裏ワザを実践するときの注意点
この方法は粉の飛び散りを防ぐのに有効ですが、実践する際には以下の点に注意してください。
① グラスのサイズに注意!
使用するグラスが小さすぎると、粉がふるいの網目を通る前にこぼれてしまう可能性があります。
直径 6~8cm以上 のグラスを選ぶと、粉をしっかりとコントロールできます。
② グラスの中の粉を入れすぎない
一度に大量の粉を入れると、スライドする際に粉が一気に落ちて、飛び散る原因になることも。
半分くらいの量から試し、少しずつふるうのがコツです。
③ ふるいをしっかりボウルにフィットさせる
ふるいとボウルのサイズが合っていないと、ふるっている途中で粉がこぼれることがあります。
ボウルよりもふるいの方が一回り小さいサイズを選ぶと、安定してふるいやすくなります。
④ グラスの底をきちんと清潔にする
グラスの底が濡れていたり汚れていると、粉がついてダマになってしまうことがあります。
使用前に必ず乾いた布で拭いておくのがベスト!
⑤ ふるいを動かすスピードに気をつける
グラスを素早く動かしすぎると、粉が勢いよく飛び出してしまう可能性があります。
最初はゆっくりとスライドさせ、慣れてきたらスムーズに動かすようにしましょう。
この注意点を意識すれば、粉の飛び散りを最小限に抑えつつ、キレイにふるうことができます!
粉まみれになる心配なく、お菓子作りを楽しんでくださいね♪
粉ふるいで周りが汚れない!グラスを使う裏ワザの、まとめ
粉をふるうときに周りを汚さずに済む裏ワザとして、グラスとふるいを組み合わせた方法を紹介しました。
【裏ワザのポイント】
- グラスに粉を入れ、ふるいをかぶせる
- ボウルの上でひっくり返し、グラスをスライドさせながら粉をふるう
- 粉が飛び散らず、キッチンを汚さずに済む!
【なぜこの裏ワザが有効なのか?】
グラスが壁となって粉の飛散を防ぐので、通常のふるいよりも周囲が汚れにくくなるからです。
【実践時の注意点】
- グラスのサイズは6~8cm以上を目安に
- 一度に入れる粉の量は少なめにして調整
- ふるいをしっかりボウルにフィットさせる
- グラスの底を乾いた状態にしておく
- スライドさせるスピードはゆっくりめからスタート
この方法なら、キッチンを汚さずに快適に粉をふるえます!
ぜひ試して、ストレスフリーなお菓子作りを楽しんでくださいね♪
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★おまけ★
ケーキを食べ終えたあと、ほっと一息つく二人。
ふと、悠真が和臣を見上げる。

ねえ和臣、どんな一年にしたい?
和臣はフォークを置き、悠真の顔をじっと見つめた。
ゆっくりと微笑み、少し考えるふりをしてから、静かに口を開く。

俺の最大の目標であり願いは、――悠真が幸せであること。
悠真のまばたきが止まる。
思っていた答えとは違うけど、和臣らしいといえば、和臣らしい。

和臣が俺を大切にしてくれてるのは、わかってるよ。
そうじゃなくてさ、・・・もっとこう、高い目標っていうか・・・、いましかできないことっていうか・・・。
冗談めかして言うと、和臣は穏やかに微笑んだまま、悠真の頬にそっと触れた。
そして、真剣な眼差しで、まっすぐに言葉を紡ぐ。

悠真が幸せじゃないと、俺は幸せを感じられない。
胸がぎゅっと締めつけられるような感覚。
和臣の手のひらの温もりが、じんわりと伝わる。

だから――俺はいのちをかけて悠真を幸せにする。
それが、目標。
俺で幸せを感じて。俺と幸せでいて。
あまりにも真っ直ぐな言葉に、悠真は息を呑む。
目をそらせなくなった。

・・・もう、そういうの、ずるい。
ぼそっと呟くと、和臣はクスッと笑う。

ずるい?
じゃあ、これもずるいかな。
そう言って、和臣はそっと悠真の唇を奪った。
触れるだけの、けれど心に深く刻まれるような、甘いキス。

ん・・・。
いちごケーキの味だね。
和臣がくすぐるように囁くと、悠真は顔を真っ赤にして、軽く和臣の胸を叩いた。

・・・ばか。
和臣の腕の中で、悠真はそっと目を閉じた。
甘くて、幸せな誕生日の夜が、ゆっくりと更けていく――。