昭和の歌姫・山口百恵(やまぐちももえ)さん。
一世風靡し当時人気絶頂の中、俳優の三浦友和さんとの結婚を機に芸能界を引退しました。
多くのファンから惜しまれながらも、10月5日に武道館で行われた引退コンサートステージにそっとマイクをおいて舞台を後にした姿は、社会現象となり今でも胸をグッと締め付けられます。
芸能生活にピリオドを打つ直前に『蒼(あお)い時』という自叙伝を出すと、そのまま芸能界に戻ってくることはありませんでした。
もう二度と私たちの前に姿を現すことはないと思われていた山口百恵さんが、元号が『平成』から『令和』となった2019年に、三浦百恵として7月末に本を出版することが決定したことを発表されました。
そこで今回は、山口百恵さんが出版する本の内容やキルト作家として活躍している現在と、今後の復帰についてまとめました。
山口百恵39年ぶりに本を出版!
山口百恵の基本情報
名 前/ 山口百恵(やまぐちももえ)
本 名/ 三浦百惠(みうらももえ)
別名義/ 横須賀恵(おこすかけい)
出身地/ 東京都渋谷区恵比寿
誕生日/ 1959年1月17日
血液型/ A型
身 長/ 158cm
元事務所/ ホリプロ
山口百恵さんは、当時活躍していた森昌子さんに憧れてオーディション番組『スター誕生!』に応募しました。
1972年12月、牧葉ユミさんの『回転木馬』を歌うと見事に準優勝に輝き、20社から指名を受けました。
しかし審査員を務めていた阿久悠さんからはこんなふうに言われたそうです。
「あなたは青春ドラマの妹役なら良いけど、歌手は諦めたほうがいい」
第一弾シングル『としごろ』は、スタッフの期待以下のセールスにとどまったため、路線を変更した第二弾シングル『青い果実』からの『ひと夏の経験』は大ヒットを飛ばしました。
歌う歌詞と見た目のギャップが良かったんですよね!
歌手として絶対的歌唱力と女優としても高評価を得ていた山口百恵さんは、CMや映画などで共演していた三浦友和さんと『ゴールデンコンビ』と呼ばれていましたが、芸能界の引退を決意しました。
「私のワガママ、許してくれてありがとう。幸せになります」
それから39年間、三浦友和さんの大きな愛に守られて、山口百恵さんは表舞台に姿を現すことはありませんでした。
そして2019年、令和元年となった7月。
山口百恵さんのキルトの作品集『時間(とき)の花束~Bouquet du temps(ブーケ・デュ・タン)~』が発売されることが決定しました。
このキルト作品集に収録されている作品は、山口百恵さんが芸能界を引退してからこれまでに、家族や友人たちのために愛を込めて作成したものと言われています。
作品の一つ一つには、山口百恵さんの家族との想いやエピソードがたっぷりと詰まっており、そんな物語も添えられるそうなのです。
掲載数は70点前後で、オールカラーの128ページと、山口百恵さんファンにはたまらない一品ではないでしょうか。
『今、暮らしの中に手仕事の時間があることをとても幸せに思っています』
あとがきより
『時間(とき)の花束~Bouquet du temps』は、税込み2,160円とお手軽な価格設定となっているので、売り切れてしまう可能性も否定できません。
発売日にゲットしたいなら、予約は必須ですよね。
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山口百恵の現在はキルト作家として活動
三浦友和さんと結婚をして芸能界を去ったその年、紅白歌合戦に出場依頼があったそうですが、一般人となった山口百恵さんは首を縦に振ることはありませんでした。
なんでも、2000年・2005年にも紅白歌合戦への出場交渉がなされたそうですよ。
家庭に入り主婦となった山口百恵さんは二人の子供を授かり、キルト作家として活動するようになります。
キルトとは表地と裏地の間に綿を挟み込み、手作業でひと目ひと目を丁寧にパッチワークしていく手芸のことです。
中学生時代に一度だけ挑戦したことがありますが、本当に根気のいる作業なんですよね。
表地は、色々な布を型紙に合わせて切っていき縫い合わせていくのですが、ピシッと合わないし、隙間が出来るし、針で指を刺してしまうしで、結局仕上げることが出来ませんでした。
そんな細かい作業を、子育てをしながら合間を見て製作されていたのかと思うと、本当に幸せな結婚生活を送っていたんだろうな・・・と、思います。
キルト作家・三浦百惠として、度々『東京国際キルトフェスティバル』に作品を展示されていて、キルト界では知らぬものがいないほどの有名人なんだそうですよ。
山口百恵さんは二人のお子さんの幼稚園の送り迎えのため自動車教習所に通ったそうですが、当時はまだAT車限定の教習は実施されていなかったので5速MT車の教習を受けていたのだと思われます。
現在は、夫・三浦友和さんのご両親の病院への付き添いをしているそうですよ。
山口百恵は今後芸能界の復帰はある?
武道館で行われた引退ライブの翌日、山口百恵さんは『夜のヒットスタジオ』に最後の出演をされていました。
多くの歌手たちが山口百恵さんのヒット曲を歌い、百恵さんのラストソングは『さよならの向う側』でしたね。
それから39年間、復帰説を囁かれながらも沈黙を守り、表舞台に戻ることはありませんでした。
今回出版が決まった『時間(とき)の花束~Bouquet du temps(ブーケ・デュ・タン)~』も、あくまでキルト作品集であり、これを機に芸能界も返り咲く予定はないでしょう。
2019年10月3日~5日には、『時間(とき)の花束~Bouquet du temps(ブーケ・デュ・タン)~』に収録された作品が、東京都豊島区の池袋サンシャインシティ文化会館ビル展示会会場で展示会を開催されるそうです。
しかし、メディアが殺到することを鑑みると、残念ながら山口百恵さんが姿を現すことはないと思われます。
キルト作家・三浦百惠さんの腕前は、キルト界では有名です。
毎年東京ドームにて開催される『東京国際キルトフェスティバル』に山口百恵さんの作品が出品されることがあるそうなので、作品に触れ、山口百恵さんの世界観を堪能するのも良いかもしれませんね。
山口百恵さんのまとめ
人気絶頂の中での結婚引退は、ファンのみならず日本全国に衝撃を与えました。
結婚後は度々芸能界復帰説が囁かれましたが、山口百恵さんがカメラの前に現れることはありませんでした。
芸能界を引退した人が突然復帰することが当たり前のように起こっている中で、山口百恵さんは『私のワガママ』をちゃんと貫いてくれたからこそ、かっこよくて今もなお色濃く心に響くものがあるのだと思います。
引退コンサートも最後のテレビ出演も、伝説のように語り継がれていくのではないでしょうか。
本当に素敵な女性ですよね。
そして現在は、キルト界でキルト作家として活動していました。
きっとこれからも、山口百恵さんらしい優しい世界観で素敵な作品を沢山作っていくのだと思います。
リアルタイムで歌っている姿を見たことはありませんが、山口百恵さんが多くの人に愛されていた理由がわかった気がします。
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