食後の食器洗いって面倒ですよね。
とくにパスタを食べた後の皿は、ソースの油分がこびりついてなかなか落ちない・・・。
ゴシゴシこすってもスッキリしないし、洗剤をたくさん使うのも気が引けてしまいます。
うわ、皿がベタベタ・・・。
夕食の後、和臣がシンクに運んだパスタ皿を見て、思わず眉をひそめた。
トマトソースの油がしっかり残っていて、水をかけたくらいではビクともしない。
またゴシゴシ洗わなきゃか・・・。
しつこい油汚れ、ラクに落としたい!
そんなときに試したいのが、パスタのゆで汁を使った浸け置き洗い!
食後にサッと浸けておくだけで、頑固な汚れもスルッと落ちるんです。
パスタのゆで汁につけるだけで、するんと落ちるんだってさ。
え?ウソでしょ?
いや、本当にやってる人がいるらしいなんだ。
試してみようと思ってさ、パスタのゆで汁、取っといた。
和臣は半信半疑だったが、悠真が楽しいそうにしているのでとりあえずやってみることに。
こうして、『パスタ皿、ゴシゴシしないでピカピカ作戦』 が始まるのだった——。
食後の皿洗いがラクに!パスタのゆで汁で汚れスッキリ
「食後のパスタ皿、油でベタベタ…洗うのが面倒!」 そんな悩みを解決する裏ワザをご紹介します。
パスタのゆで汁につけるだけで、汚れがスルッと落ちる!
洗剤をつけてゴシゴシこする必要が減り、時短&節水にもなる便利な方法です。
それでは、やり方を詳しく解説していきます。
準備するもの
◆パスタのゆで汁(お湯)
◆洗いたいお皿(特に油汚れがひどいもの)
◆シンクやボウル(お皿をつけるため)
◆スポンジと食器用洗剤(仕上げ用)
手順
① パスタを茹でた後、ゆで汁を捨てずに取っておく
鍋から直接お皿にかけると危ないので、一度シンクやボウルに移しましょう。
② 汚れたお皿をゆで汁に5分ほどつけ置きする
熱めのお湯のほうが効果的。つけておくだけで、油汚れが浮いてきます。
③ スポンジで軽くこすって洗う
つけ置き後は、いつもより軽い力でスルッと汚れが落ちます。仕上げに洗剤で洗えば完了!
・・・ホントに落ちてる。
5分後、皿を手に取った和臣が驚きの声を上げた。
油汚れが浮き上がり、軽くスポンジでなでるだけでスルッとキレイに。
俺もこんなに上手くいくとは思わなかったよ・・・。
この方法なら、油ギトギトの皿もラクに洗えるので、ぜひ試してみてください!
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なぜパスタのゆで汁で汚れが落ちるのか?
パスタのゆで汁が食器の油汚れを落とす理由は、デンプンの働きとお湯の温度 にあります。
① デンプンが油を浮かせる
パスタを茹でると、小麦粉に含まれるデンプンが溶け出し、ゆで汁が少しトロッとします。
このデンプンの粘性が、油汚れに作用するポイントです。
② 温かいお湯で油が溶ける
パスタのゆで汁は熱いお湯なので、油が溶けやすくなります。
油は低温だと固まってしまいますが、40~50℃程度の温度で溶け出し、落としやすくなるのです。
③ つけ置きで汚れが浮きやすくなる
時間を置くことで、デンプンがしっかり汚れになじみ、油を浮かせやすくなります。
ゴシゴシこすらなくても、スポンジで軽くなでるだけでスルッと落ちるのはこのためです。
つまり、デンプンの乳化作用 + 温かいお湯の力 で、パスタ皿の油汚れが簡単に落ちるという仕組みです。
「ゆで汁を流してしまうのはもったいない!」
ぜひ食器洗いに活用して、ラクしてみてくださいね!
冷めたゆで汁を使う場合の対策
でもさ、食事をしている間にゆで汁は冷めちまうだろ?
そんなときはどうするの?
多少冷めても、油汚れを浮かせる効果はあるみたい。
完全に冷たくならなければ、十分効果を発揮するんだって。
① ぬるくなったら電子レンジで温める
冷めたゆで汁を耐熱容器に入れて電子レンジ(600W)で1分ほど温めると、再び油が溶けやすくなります。
② 熱湯を少し加えて温度を上げる
ポットのお湯やケトルで沸かしたお湯を少し加えて、温度を調整できます。
③ 食べ終わったらすぐに浸ける
パスタを食べ終わるタイミングで、できるだけ早くお皿を浸けるのがベスト。熱が残っているうちに使うと効果が高まります。
冷めても効果はありますが、ぬるいよりは温かいほうが油汚れが落ちやすいので、温め直すとより時短になりますよ!
パスタのゆで汁つけ置き裏ワザの注意点
この方法はとても簡単で便利ですが、実践する際に気をつけたいポイントがあります。
① ゆで汁が熱すぎると危険!
パスタを茹でた直後のゆで汁は90℃以上の高温なので、そのままお皿にかけると火傷の危険があります。
▶ 50℃くらいに冷ましてから使うのが安全!
② 食器の材質によってはNG
・ 木製や竹製の食器 → お湯につけると変形やひび割れの原因に。
・ 漆器や金箔加工の食器 → 高温やデンプンの成分が塗装を傷める可能性。
▶ 陶器・ガラス・プラスチック製の食器に使うのがベスト!
③ 長時間放置しすぎない
つけ置き時間は5~10分程度が目安。
それ以上放置すると、デンプンが食器にこびりついて逆にヌルヌルすることも。
▶ つけた後はすぐに洗うのがポイント!
④ 塩分が多いゆで汁は避ける
塩をたっぷり入れたパスタのゆで汁だと、食器に塩分が残る可能性があります。
▶ なるべく塩分控えめのゆで汁を使うか、仕上げにしっかりすすぐ!
⑤ 食器用洗剤を使った仕上げ洗いを忘れずに
デンプンの力で油汚れは落ちやすくなりますが、完全に除去するには仕上げに食器用洗剤で洗うのがベスト。
▶ スポンジで軽くこすり、すすぎをしっかり!
この裏ワザは簡単ですが、安全&効果的に使うためには適度な温度と時間が大切。
ポイントを押さえて、パスタのゆで汁を賢く活用しましょう!
パスタの茹で汁に5分つけ置くだけ!の、まとめ
パスタのゆで汁を使ったお皿洗いの裏ワザを紹介しました!
デンプンの乳化作用+温かいお湯の力 で、こびりついた油汚れがスルッと落ちるので、ゴシゴシこする手間が減ります。
ポイントは…
食べ終わったらすぐにつけ置く(5~10分が目安)
熱すぎるゆで汁は危険なので適温に(50℃くらいがベスト)
木製や漆器の食器には使わない
仕上げに食器用洗剤でしっかり洗う
「ゆで汁を捨てる前に、つけ置き洗いを試してみよう!」
家事の時短にもなるので、ぜひ一度やってみてくださいね!
★おまけ★
すごいな、これ。
悠真、なんでこんな裏ワザ知ってんの?
前に見かけたんだよね。
試してみたかったから、今日のパスタでやってみようって思ってさ。
それで、最初からゆで汁取っといたんだ?
うん、和臣なら絶対『皿ベタベタじゃん』って言うと思って。
悠真はどや顔で笑う。
和臣は呆れたように息をつきながら、でもちょっと嬉しそうに悠真の頭をくしゃっと撫でた。
・・・もう、悠真には敵わないな。
ん? なに急に?
いや、ありがとな。
そう言いながら、和臣はそっと悠真の腰を引き寄せる。
わ、ちょっ・・・!
ご褒美、いいよな?
悠真の耳元でそう囁くと、途端に赤くなる顔。
『パスタ皿洗い大作戦』は、思わぬ甘い展開へと続くのだった——。