お気に入りのセーター、気づけば毛玉がポツポツ・・・。
クリーニングに出すのも手間だし、市販の毛玉取り器は生地を傷めそうで心配。
そんなときに試したいのが、台所用スポンジを使った簡単な裏ワザ!
セーターを着ていた悠真は、ふと袖を見て眉をひそめた。

あれ? こんなに毛玉ついてたっけ?
よく見ると、和臣のセーターにも細かい毛玉がついている。
そういえば、こないだ和臣のお母さんが毛玉を簡単に取る裏ワザを教えてくれたっけ。

ちょうど家にスポンジもあるし、試してみるか。
さっそく新品のスポンジを取り出し、セーターに優しく滑らせると——みるみるうちに毛玉が取れていく!
面白くなって、ついでに他のセーターの毛玉もどんどん取っていった。
柔らかいスポンジの面で優しくこするだけで、驚くほど毛玉が取れるんです。
お家にあるもので手軽にできて、セーターを長くキレイに着られる方法を詳しくご紹介します!
セーターの毛玉を簡単に取る裏ワザ!
お気に入りのセーターについてしまった毛玉、気になりますよね。
毛玉取り機を使うと生地を傷めることもあるし、ハサミで切るのも手間がかかる……。
そんなときに試したいのが、台所用スポンジの柔らかい面で優しくこするだけで毛玉を取る方法!
お家にあるもので簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
準備するもの
✔ 台所用スポンジ(山型スポンジ)
✔ セーター(毛玉が気になるもの)
✔ 平らな作業スペース(机やテーブルなど)
※スポンジは、新品または清潔なものを使いましょう。汚れていると繊維に汚れが移る可能性があります。
手順
① セーターを平らな場所に置く
作業しやすいように、机やテーブルの上にセーターを広げましょう。シワがあると毛玉が取りにくいので、手で軽く伸ばしておくのがポイントです。
② スポンジの柔らかい面で優しくこする
毛玉が気になる部分を、スポンジの柔らかい面で優しくなでるようにこすります。力を入れすぎると生地を傷める可能性があるので、「なでるように」がコツ!
③ 毛玉がまとまってきたら取り除く
こすっていると、毛玉が少しずつまとまって浮いてきます。手でつまんで取り除き、仕上げにもう一度軽くスポンジを滑らせると、よりキレイに仕上がります。
④ 全体を整えて完成!
毛玉を取り終わったら、セーター全体をチェックしながら形を整えましょう。最後に軽く手で払うと、余分な繊維が落ちてスッキリします。
この方法のポイントは・・・。
◆ 力を入れすぎない → 生地を傷める原因になるので、優しくこするのがポイント。
◆ 毛玉が多い部分は少しずつ処理 → 一気に取ろうとせず、少しずつこすることでダメージを防げます。
◆ 作業後はセーターを軽くブラッシング → 仕上げに衣類用ブラシで整えると、さらに美しい仕上がりに!

この裏ワザなら、特別な道具がなくても簡単&短時間で毛玉を取ることが可能。
ぜひ試してみてくださいね!
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なぜスポンジで毛玉が取れるのか?
セーターにできる毛玉は、摩擦によって絡まった繊維の塊です。
この毛玉を取り除くには、絡んだ繊維をほぐしつつ、余分な毛羽を引っ張らずに優しく取り除く必要があります。
スポンジの柔らかい面を使うことで、これが簡単にできるのです。
スポンジが毛玉を取れる理由
✔ 適度な摩擦で毛玉をほぐす
台所用スポンジの柔らかい面には、細かい凹凸があります。この凹凸が、毛玉の繊維を引っ掛けすぎずに適度に絡め取り、ほぐしながら取り除く効果を発揮します。
✔ 生地を傷めにくい
毛玉取り機やカミソリを使うと、生地の表面を削り取るため、薄くなったりダメージを受けることがあります。しかし、スポンジの柔らかい面なら、なでるようにこするだけなので、生地への負担を最小限に抑えられます。
✔ 毛玉だけを絡め取る
ハサミでカットすると、誤って生地本体の糸まで切ってしまうこともありますが、スポンジは繊維を適度に引っ掛けながら絡め取るため、余計な部分を傷つけずに毛玉だけを取り除くことができます。
✔ 繊維の流れを整える
スポンジでこすることで、毛玉を取るだけでなく、生地の表面に付いた細かい毛羽も落ち着かせることができます。そのため、仕上がりがふんわりとした質感になり、よりキレイな見た目になります。
スポンジの種類による違いは?
基本的には、山型のスポンジ(食器用スポンジ)の柔らかい面を使うのがベスト。
・ 硬い面(研磨粒子入り)を使うと、生地を傷める可能性があるためNG。
・ メラミンスポンジは繊維を削り取るため、毛玉取りには向かない。
・ ふわふわしたスポンジは摩擦が足りず、毛玉をうまく取れないことも。
このように、スポンジの柔らかい面は毛玉だけを優しくほぐしながら取るのに最適な素材なので、セーターを傷めずに簡単に毛玉取りができるというわけです。
山型スポンジ以外では裏ワザが使えない理由
台所用の山型スポンジ(食器洗い用スポンジ)の柔らかい面が毛玉取りに適しているのは、適度な摩擦と繊維を傷めにくい構造があるからです。
では、なぜほかのスポンジではうまくいかないのでしょうか?
① 硬いスポンジや研磨入りスポンジ(例:ナイロンタワシ)
✔ 摩擦が強すぎて生地を傷める
研磨剤入りのスポンジやナイロンタワシは、強い摩擦を生むため、毛玉だけでなく生地の表面を削り取ってしまう可能性があります。特にウールやカシミヤなどの繊細な素材では、生地が毛羽立ち、逆に傷んでしまうことがあります。
✔ 毛玉をほぐさずに引っ掛けてしまう
山型スポンジの柔らかい面は繊維の間に入り込んで毛玉をほぐすのに対し、硬いスポンジは毛玉を無理に引っ張ってしまい、繊維が余計に絡まることがあります。
② メラミンスポンジ(激落ちくんなど)
✔ 生地の表面を削りすぎる
メラミンスポンジは、汚れを削り取るほどの研磨力があります。そのため、毛玉を取るどころか生地ごと削って薄くなってしまう可能性があります。ウールやニット素材には不向きです。
✔ 毛玉がスポンジに絡まらない
メラミンスポンジは表面が硬く、繊維を引っ掛ける力がないため、毛玉をうまく絡め取ることができません。
③ ふわふわのスポンジや厚みのあるスポンジ
✔ 摩擦が足りず、毛玉が取れない
スポンジの表面がふわふわしているものや、厚みがありすぎるものは、生地との接地面が柔らかすぎるため、毛玉を絡め取る摩擦が生まれにくく、毛玉がうまく取れません。
✔ 弾力がありすぎて力が均等に伝わらない
柔らかいスポンジは、こすったときに力が均等に伝わりにくく、毛玉が取れたり取れなかったりムラができることがあります。
山型スポンジの柔らかい面が最適な理由
◆ 適度な摩擦で毛玉を絡め取る
◆ 生地を傷めにくい
◆ スポンジの繊維が毛玉をほぐしやすい
◆ 力を均一にかけやすい

この裏ワザを成功させるには、ちょうどいい摩擦と柔らかさが必要です。
山型スポンジの柔らかい面は、毛玉だけを適度にほぐして取るのにぴったりな素材なので、他のスポンジでは同じ効果が得られにくいのです。
スポンジで毛玉を取る裏ワザの注意点
この方法は簡単に毛玉を取れる便利な裏ワザですが、使い方を間違えると生地を傷める原因になることもあります。
以下の注意点を守って、安心して試してみてください。
① 強くこすりすぎない
◆ 毛玉だけでなく、生地の表面を傷めてしまう
◆ 繊細な素材(カシミヤ・シルクなど)は特に要注意
スポンジでこするときは、優しく撫でるように毛玉を取りましょう。
力を入れすぎると生地の繊維まで削ってしまい、薄くなったり毛羽立ちが目立ったりすることがあります。
② 素材によって向き・不向きがある
◆ ウールやアクリルなどのニットはOK
◆ カシミヤやシルクなどの繊細な生地はNG
◆ ポリエステルなどの化学繊維は効果が薄いことも
ウールやアクリル製のセーターなら問題なく使えますが、カシミヤやシルクのような繊細な素材は傷みやすいので、この方法は避けたほうが無難です。
また、ポリエステルなどの化学繊維は毛玉が取れにくいことがあります。
③ 必ず柔らかい面を使う
◆ 硬い面(研磨剤入りのスポンジなど)は使わない!
◆ スポンジの角でこすると毛羽立ちの原因になる
スポンジのザラザラした面や研磨剤入りのスポンジを使うと、生地の表面を傷めてしまいます。
必ず柔らかい面を使い、広い面で優しくこするようにしましょう。
④ 新しいスポンジを使う
◆ 使い古したスポンジは効果が弱い
◆ 汚れや洗剤が残っていると生地を傷める可能性がある
古いスポンジは繊維がヘタっているため、毛玉をうまく絡め取れないことがあります。
また、汚れや洗剤の成分が残っていると、生地に影響を与える可能性もあるので、清潔なスポンジを使うのがベストです。
⑤ 一度に広範囲をこすらない
◆ 部分ごとに少しずつこすったほうがキレイに仕上がる
◆ 生地への負担を減らすためにも、丁寧に
毛玉が気になるからといって、広い範囲を一気にこすらずに、小さな範囲ずつ丁寧にこすったほうが仕上がりがキレイになります。
● 優しくこすり、生地を傷めないようにする
● 繊細な素材(カシミヤ・シルクなど)には使わない
● スポンジの柔らかい面を使う
● 清潔なスポンジを使う
● 少しずつ丁寧に毛玉を取る

以上の点に気をつければ、この裏ワザを効果的に活用できます!
お気に入りのセーターを長く大切に着られるよう、ぜひ試してみてくださいね。
スポンジで簡単!セーターの毛玉取り裏ワザの、まとめ
お気に入りのセーターについた毛玉、簡単に取れたら嬉しいですよね?
この裏ワザなら、台所用の山型スポンジの柔らかい面で優しくこするだけで、毛玉をキレイに取り除けます。
ただし、以下のポイントに注意しましょう。
✔ 力を入れすぎず、優しくこする(生地を傷めないため)
✔ カシミヤやシルクなどの繊細な素材には使わない
✔ スポンジは必ず柔らかい面を使用する
✔ 清潔なスポンジを使い、こする範囲は少しずつ
この方法を活用すれば、大切なセーターを長くキレイに保てます。簡単なので、ぜひ試してみてください!
★おまけ★

ただいま
玄関から和臣の声が聞こえた。
悠真はスポンジを片手に「おかえり」と振り向く。

何やってんの?

毛玉取り。
すごいんだよ、見て!
悠真は嬉しそうに、毛玉が取れてすっきりしたセーターを見せる。
和臣は近づいてきて、それを手に取った。

へぇ、こんなにキレイになるんだ。

でしょ?
今、全部のセーターの毛玉取ってたとこ。

じゃあ、これもやって。
和臣はそう言って、自分が今着ているセーターの裾を引っ張る。

・・・え、着たまま?

うん。だめ?

・・・いや、ダメじゃないけど。
ちょっと、やりにくいかな?
仕方なく、悠真は和臣のセーターにスポンジを滑らせる。
ふわふわと毛玉が取れていくのを、和臣はじっと見ていた。そして、ふいに——
ぎゅっ。

わっ・・・!?
なに、急に・・・。
突然抱きしめられ、悠真の手が止まる。

なんか、こうしてるの落ち着く。
和臣は悠真の背中に手を回し、ゆっくりと撫でるように抱きしめる。

ありがと。
俺のセーターも、大事にしてくれて。

和臣が大切にしてるものだから、俺も大事にしたいだけだよ。

・・・悠真。
セーターもだけど・・・俺にとって、一番大切なのは悠真だから。
抱きしめる腕の力が、そっと強くなる。
耳元に落とされた言葉が甘くて、胸がきゅうっとなる。

人生を一緒に歩むパートナーなんだから、大切にするのは当たり前でしょ?
悠真がそう言うと、和臣が小さく笑った。

うん、そうだね。
次の瞬間、ふわりと頬に触れる感触。

・・・っ、なに・・・。

大好きな悠真に、ちゃんとお礼。
あまく囁かれて、悠真はもう何も言えなくなった。