お気に入りの瓶を再利用しようと思ったけれど、ラベルがなかなか剥がれない・・・そんな経験はありませんか?
お湯に浸けても、中途半端に残ってしまったり、粘着部分がベタついたりして、意外と手間がかかるもの。
かわいいワインの空き瓶を、再利用しようと思った悠真。
でも、瓶に貼られたラベルが頑固で、いくら爪でこすっても剥がれてくれない。

なんでこんなに強力なの・・・?
小さく嘆きながら、テーブルの上で瓶と格闘していた。
リビングのソファでスマホをいじっていた和臣は、ふと視線を上げると、そんな悠真の姿が目に入る。
楽しそうにも、困っているようにも見えるその表情に、自然と口元が緩んだ。

何してんの?悠真。

これ、剥がしたいんだけど、全然取れなくてさ・・・。
そんな悠真の傍に寄り、和臣は瓶を覗き込む。
可愛い猫型の瓶を両手で持ち、少し困ったように見上げる悠真。
その仕草すら愛しく思いながら、和臣は瓶を受け取る。

なるほどね。
こういうのは、アイロン使えば一発で剥がれるぞ。

え?アイロン?
悠真が驚くのをよそに迷いなくアイロンを手に取った和臣は、手際よく準備を始めた——。
今回は、アイロンを使って簡単に瓶のラベルを剥がす裏ワザをご紹介します。
熱を加えることで粘着剤が柔らかくなり、スルッと剥がれるので、ストレスなく作業が進みます。
綺麗に剥がして、おしゃれなインテリアやリサイクルに活用してみませんか?
瓶のラベルをアイロンで簡単に剥がす方法
お気に入りの瓶を再利用しようと思っても、ラベルがなかなか剥がれず困ったことはありませんか?
お湯に浸けたりこすったりしても綺麗に取れないことが多いですよね。
そこで今回は、アイロンを使ってスルッとラベルを剥がす裏ワザをご紹介します!
熱を加えることで粘着剤が柔らかくなり、無理にこすらなくても綺麗に剥がせます。
■ 準備するもの
- アイロン(スチームなしの設定ができるもの)
- クッキングシート(アイロンの熱で瓶を傷めないようにするため)
- 乾いた布またはミトン(瓶が熱くなるので、手を保護するため)
■ 瓶のラベルを剥がす手順
① 瓶をしっかり乾かしておく ▶水滴がついていると熱が伝わりにくくなるため、瓶の表面がしっかり乾いていることを確認してください。
② ラベルの上にクッキングシートをかぶせる ▶直接アイロンを当てると瓶が熱くなりすぎたり、ラベルが焦げることがあるため、必ずクッキングシートを挟みます。
③ アイロンを中温〜高温に設定し、ラベルに当てる ▶スチーム機能は使わず、ドライの状態でアイロンを押し当てます。10〜15秒ほどじっくり温めてください。
④ 端からゆっくり剥がす ▶温めた直後に、ラベルの端を指やピンセットでそっと持ち上げます。粘着剤が柔らかくなっているので、スルッと剥がれるはずです。
⑤ 粘着が残った場合は再度温める ▶もし粘着剤が少し残ってしまったら、再度アイロンを当てると綺麗に取れます。気になる場合はアルコールを含ませた布で拭き取るのもおすすめです。

この方法なら、力を入れてこすらなくてもラベルが綺麗に剥がれるので、瓶をインテリアや小物入れに再利用するときにも便利!
ぜひ試してみてくださいね。
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アイロンをかけるだけで瓶のラベルが剥がれる理由
瓶のラベルが剥がれにくいのは、粘着剤(のり)がしっかり接着しているためです。
通常、ラベルには以下のような接着方法が使われています。
- 水溶性の糊(水やお湯で溶けるタイプ)
- 強力な粘着剤(熱やアルコールで柔らかくなるタイプ)
アイロンを使うことで、粘着剤の性質が変化し、ラベルがスムーズに剥がれます。
1. 熱で粘着剤が柔らかくなる
粘着剤は温度が上がると分子の動きが活発になり、柔らかくなる性質を持っています。
アイロンの熱を加えることでラベルの糊や粘着剤が溶ける、または接着力が弱まり、簡単に剥がれるのです。
2. クッキングシートが熱を均一に伝える
直接アイロンを当てると瓶が熱くなりすぎたり、ラベルが焦げてしまうことがあります。
そのため、クッキングシートを挟むことで適度に熱を分散させ、ラベル全体に均一に温度を伝えることができます。
3. 乾燥しているラベルが剥がれやすい
ラベルの糊の種類によっては、水分を含むと粘着力が強くなることがあります。
そのため、水に浸けて剥がす方法ではうまく取れないことも。
アイロンで乾燥させながら熱を加えることで、粘着剤の水分が蒸発し、さらに接着力が弱まるのです。
4. 冷めると再び固まるので、すぐに剥がすのがコツ
粘着剤は熱で柔らかくなりますが、冷めると再び固まることがほとんどです。
そのため、アイロンを当てた後は、温かいうちにラベルを剥がすことが重要です。

このように、アイロンの熱が粘着剤に与える影響を利用することで、瓶のラベルを簡単に剥がせるのです!
瓶のラベルをアイロンで剥がす裏ワザの注意点
この方法はとても便利ですが、安全におこなうためにいくつかの注意点があります。
1. 瓶が熱くなるのでやけどに注意
アイロンの熱を加えると、瓶自体も熱くなります。
とくにガラス製の瓶は熱を蓄えやすいので、素手で触らないようにしましょう。
厚手の布や軍手を使って持つと安全です。
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2. アイロンの温度設定に気をつける
アイロンの温度が高すぎると、ラベルが焦げたり、粘着剤が変質してベタつく原因になります。
設定は中温(140〜160℃)程度にし、様子を見ながら調整しましょう。
3. クッキングシートを必ず使う
直接アイロンを瓶に当てると、ラベルが焦げたり、アイロンの底面に糊がつく恐れがあります。
必ずクッキングシートを挟んで熱を伝えるようにしましょう。
4. ガラス瓶の種類によっては割れる可能性がある
急激な温度変化に弱いガラス瓶の場合、割れる可能性があります。
とくに冷蔵庫から出した直後の瓶や、極端に薄いガラス製の瓶には注意してください。
常温に戻してからおこなうのが安全です。
5. 剥がした後の糊残りには別の対策が必要
ラベルが剥がれても、粘着剤の跡が残ることがあります。
その場合は、以下の方法で糊を落としましょう。
- アルコールや除光液(アセトン)で拭く
- 消しゴムでこする
- 食用油(オリーブオイルなど)を馴染ませてから拭く
6. プラスチック製のラベルには向かない
紙製のラベルには有効ですが、プラスチックやフィルムタイプのラベルは熱に強いため、うまく剥がれないことがあります。
その場合は、お湯に浸ける方法や、シール剥がしスプレーを使うのがおすすめです。

アイロンを使ったラベル剥がしは簡単ですが、やけどや瓶の破損に注意し、適切な温度設定で行うことが大切です。

剥がした後の糊残りにも対策をして、きれいな瓶を楽しみましょう!
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瓶のラベルを簡単にはがす裏ワザ!の、まとめ
お気に入りの瓶を再利用したいけれど、ラベルがなかなか剥がれない・・・。
そんな時は、アイロンの熱を利用する裏ワザがおすすめです!
アイロンの熱でラベルの粘着剤をやわらかくすることで、スルッと簡単に剥がせるのがこの方法のポイント。
中温(140〜160℃)で、クッキングシートを挟んで熱を加えるだけで手間なくラベルを剥がせます。
ただし、瓶が熱くなるのでやけどに注意したり、ガラスの種類によっては破損のリスクがあるため、慎重に作業しましょう。
また、糊残りがある場合はアルコールや油を使って拭き取るとキレイになります。
これで、おしゃれな瓶も思い通りにリメイク可能!
ぜひ試して、お気に入りの空き瓶を素敵に活用してくださいね。
★おまけ★
アイロンの熱で接着剤が緩んだのか、瓶のラベルはあっさりと剥がれた。

うわぁ、すごい!綺麗に剥がれた!
目を輝かせながら、悠真は猫の瓶をじっと見つめる。
満足げに微笑みながら一輪の花を差し込み、リビングの棚へとそっと飾った。

ん、いい感じ。
嬉しそうに花を眺める悠真の背後から、ふいに和臣の腕が回される。
不意の密着に、悠真の体が一瞬こわばる。

こうして花なんか飾ってるとさ、お前ん家って感じがするよな・・・。
低く囁かれた声と、肩越しに感じる温もり。
和臣は悠真の背中にそっと額を寄せるようにして、目を細めた。

和臣・・・?

・・・別に。

別にって・・・。
そうは言いつつも、悠真をぎゅっと抱きしめる腕はゆるまない。
悠真は少しだけ戸惑いながら、それでも頬を赤らめて、そっと和臣の手に自分の手を重ねた。

・・・今日のお前、やけにかわいい。

はっ?
ぽつりと突然つぶやいた言葉に悠真は思わず振り向こうとするが、和臣の腕がそれを許さない。

顔、見せんなよ。

なんで・・・。
問いかける声が小さくなる。
背後から感じる和臣の息遣いが耳元をくすぐるようで、妙に落ち着かない。

悠真さ、最近俺のこと避けてね?

えっ、そんなこと・・・、ないよ。

昨日も一昨日も、ちょっと距離置かれてる気がしてた。
和臣の腕の力がわずかに強くなると、悠真の心臓がドキッと跳ねた。

そ、そんなことないってば・・・。
ただ、ちょっと・・・意識しすぎて、恥ずかしいだけ。

恥ずかしい?なんで?
和臣がゆっくりと顔を寄せてくる。
悠真は無意識に目を閉じた。

・・・お前、可愛すぎ。
低く甘い囁きとともに、唇が頬に触れる。
悠真は一気に顔を真っ赤にしながら、和臣の胸を軽く押す。

ちょ、ちょっと待っ——、

待たない。
そう言うと和臣は悠真の手を絡め取り、指をなぞるように優しく握った。
もう、恥ずかしさで限界。
けれど、和臣の手の温もりも、包み込むような優しい抱擁も、嫌じゃなかった。
むしろ——心地よくて、抗えない。

ずっと可愛いって思ってたけど、今が一番ヤバい。
悠真が恥ずかしがるの、もっと見せて。
耳元で囁かれ、悠真はますます真っ赤になりながら、小さく息を呑んだ。
リビングの一角に飾られた猫の瓶と、一輪の真紅色のバラ。
猫の瓶に飾られたバラはふたりを見守るように、そっと揺れていた——。